株主のみなさまには、平素より格別のご高配をたまわり厚く御礼申しあげます。
2022年度決算は、燃料価格の高騰や卸電力取引市場の価格上昇による電力調達コストの増加などにより、過去最大の経常損失となり、2年連続の赤字決算となりました。
自己資本比率も東日本大震災直後を下回り、連結決算の開始以降、過去最低の水準まで低下するなど、極めて厳しい財務状況に直面しております。こうした状況をふまえ、株主のみなさまには誠に申し訳ありませんが、2022年度期末配当は見送りとさせていただきました。
このままでは安定的な燃料調達や、電力設備の更新などへの投資を十分に行うことができず、電力の安定供給に支障をきたしかねないことから、6月1日より規制料金の値上げを実施させていただいております。
当社としては、何としても2023年度の営業黒字を確保し、その上で、早期かつ持続的に利益を積み上げ、財務基盤の回復と安定化を図ってまいりたいと考えており、そのためにサービス提案の強化、原子力発電所の再稼働、経営全般にわたる徹底した効率化に取り組んでまいります。
また、この度、新電力のお客さま情報等の不適切な取り扱いなどが確認され、電力・ガス取引監視等委員会からの業務改善勧告等がなされました。当社は、この事態を重く受け止め、改めて深くお詫び申しあげるとともに、企業倫理・法令遵守および再発防止策の徹底に努め、信頼回復に努めてまいります。
株主のみなさまにおかれましては、今後とも、なお一層のご理解とご協力をたまわりますようお願い申しあげます。