「東通原子力発電所の防護設備の性能試験等の未実施及び不適切な試験記録等作成」に関わる根本原因分析結果および改善措置活動計画の報告について

2026.02.18

原子力発電

2026年2月18日
東北電力株式会社

当社は、「東通原子力発電所の防護設備の性能試験等の未実施及び不適切な試験記録等作成(以下、「本事案」)」に関わる根本原因分析の結果および改善措置活動の計画を取りまとめ、本日、原子力規制庁に報告しました。

本事案は、東通原子力発電所の防護設備における性能試験と保守点検(警報表示機能確認)について、求められる試験・点検の一部もしくは全てを実施していなかった状態で、実施済みとして記録を作成する等、不適切な取り扱いを行っていたものです。

なお、防護システムとして求められる性能・機能に問題がないことの確認、直接的な原因分析、直接原因を踏まえた再発防止対策の立案・実施について、昨年9月までに全て完了しております。

昨年11月20日の原子力規制委員会において、本事案に関わる原子力規制検査の結果が報告され、「重要度評価※1:緑」「深刻度評価※2:SLIII」との評価が決定され、その内容が通知されるとともに、根本的な原因の分析を踏まえた改善措置活動の計画について、2026年2月末までに報告することが求められておりました。(2025年11月20日お知らせ済み

直接原因を掘り下げた分析の結果、本事案に関わる根本的な原因として、「PDCAを適切に回すための問い直す意識の弱さ」「核物質防護業務の重要性に対する認識不足」「現場に対する本店や発電所幹部の関与不足」があったと考えております。

これを踏まえ、「業務の計画・監視・評価・改善に係るPDCAサイクル※3のマニュアル等への明文化」「核物質防護の重要性に係る本質的な理解に向けた、本店原子力部・原子力発電所共通の体系的な教育」「本店原子力部による定期的な現場観察を通じた現場実態の把握」などの改善措置(13項目)を策定しております。

また、改善措置の実効性をより高めるため、内部統制やガバナンス、安全文化、核セキュリティ文化の観点からも検証し、抽出された課題を踏まえた改善措置(5項目)を策定しております。

さらには、これら改善措置等の妥当性について、社外弁護士等の独立した第三者で構成される「独立検証委員会」に確認いただくとともに、同委員会の提言を反映し、最終的に改善措置に1項目を加え、計19項目の改善措置を策定しております。

核物質防護は、厳格な対応が求められるものであり、本事案は、原子力事業者としての信頼を損なうものとして、改めて重く受け止めております。地域の皆さまにご心配とご不安をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

本事案について、当社は、社長をトップとした全社体制のもと、事案の確認や原因分析、改善措置の検討を進めてまいりました。今回策定した改善措置を確実に実施していくことで、同様の事案が二度と発生しないよう再発防止を徹底してまいります。

また、さまざまな機会を通じて丁寧に改善の状況をお伝えし、地域の皆さまからの信頼回復に努めてまいります。

以 上


※1 重要度評価は、検査指摘事項が原子力安全に及ぼす影響について、影響が大きい順から「赤」、「黄」、「白」、「緑」の4段階に色付けされて評価される。

赤:安全確保の機能又は性能への影響が大きい水準

黄:安全確保の機能又は性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準

白:安全確保の機能又は性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準

緑:安全確保の機能又は性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準

※2 深刻度評価は、検査指摘事項が原子力安全または核物質防護に及ぼす影響について、影響が大きい順から「SLI」、「SLII」、「SLIII」、「SLIV」の4段階で評価され、評価レベル等に応じた規制措置が行われる。

SLI:原子力安全上または核物質防護上重大な事態をもたらしたもの、またはそうした事態になり得たもの

SLII:原子力安全上または核物質防護上重要な事態をもたらしたもの、またはそうした事態になり得たもの

SLIII:原子力安全上または核物質防護上一定の影響を有する事態をもたらしたもの、またはそうした事態になり得たもの

SLIV:原子力安全上または核物質防護上の影響が限定的であるもの、またはそうした事態になり得たもの

※3 PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4段階を繰り返して業務や品質を継続的に改善するマネジメント手法


改善措置報告書は当社ホームページに掲載しております。

https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/topics/1248149_2552.html