プレスリリース

当社水力発電所ダムに係るデータの実測値と異なる記載について

平成18年12月15日

 当社は、平成18年11月21日に、国土交通省および原子力安全・保安院より受領した指示文書※1に基づき、当社水力発電関連施設について調査を行ってまいりましたが、調査の過程で、ダムの定期報告のデータに実測値と異なる記載があることを確認いたしました。
 本件につきましては、昨日、国土交通省および原子力安全・保安院に報告しております。

 実測値と異なる記載のあった項目と時期については、下記の表のとおりです。

 実測値と異なる記載があった原因につきましては、現在、調査中でありますが、これまでの社内聞き取りの結果、単純な記載間違いの他、不適切な修正を行ったケースもあることを確認しております。

 今後引き続き、実測値と異なる記載となった原因を分析するとともに、不適切な修正を行った経緯等について、詳細な調査を行うこととしております。

 当社といたしましては、これらのダムで実際に測定されたデータをもとに、安全性について確認を行った結果、いずれも問題はなく、現在もダムの安全性は確保されているものと判断しております。

 【実測値と異なる記載のあった項目と時期】
データの種類 ダム(発電所)名 時期
揚圧力※2 水ヶ瀞(みずがとろ)ダム(水ヶ瀞発電所) 平成2〜14年
漏水量※3 水ヶ瀞ダム(水ヶ瀞発電所) 平成3〜14年/
  平成16〜17年 ※5
堆砂量※4 外山(そとやま)ダム(米内(よない)発電所)
平成16〜17年
八久和(やくわ)ダム(八久和発電所) 平成15〜17年
上郷(かみごう)ダム(上郷発電所)
水ヶ瀞ダム(水ヶ瀞発電所)

以上

(参考1)揚圧力・漏水量とは、堆砂量とは(PDFファイル)
(参考2)ダム設備諸元(PDFファイル)

※1 国土交通省および原子力安全・保安院の指示文書

 (国土交通省)
 平成18年11月21日、水力発電設備において、河川法の許可を受けていない工作物の有無、報告資料の改ざんの有無について自主点検を行い、平成18年12月20日までに報告することを指示されております。
 (原子力安全・保安院)
 平成18年11月21日、水力発電設備において、電気事業法に基づく検査資料、定期報告における改ざんの有無および工事計画の届出などを行わずに実施した工事の有無について、平成18年12月20日までに報告することを指示されております。

※2 揚圧力とは、ダムが設置されている岩盤等にしみ込んだ水により、ダム堤体を浮き上がらせようとする力のことをいいます。

※3 漏水量とは、ダムが設置されている岩盤とダム堤体の継ぎ目等からしみ出す水の量をいいます。

※4 堆砂量とは、ダムの設置に伴い、貯水池(調整池)内に溜まった土砂の量をいいます。

※5 漏水量の国土交通省報告分は、平成4年、平成7〜14年および平成16〜17年であります。

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