電力事業以外の新規事業の検討などを行う事業戦略部門(スマート社会実現ユニット)において、データを活用した新サービスの検討を担当しております。
以前から、働き方や子育て、休日の過ごし方等、お客さまの価値観やライフスタイルは多様化してきました。さらに、この新型コロナウィルスの影響で、非対面・非接触が基本になる等、生活様式やサービスのあり方が激変しております。このような状況では、今ある電気事業のみを継続するだけでは、お客さま、地域のニーズにお応えできない、激化する電気事業の競争に打ち勝つことはできないため、新サービスに取り組んでいます。
そうではありません。私たちの強みは、諸先輩方が、これまでお客さまに良質な電気を届けることで築き上げた「お客さまとの繋がり・信頼感」です。これは、用地交渉で、たくさんのお客さまにお会いする中で実感しました。これを基盤としたうえで、新しい価値をお客さまに提供したいと考えております。今、取り組んでいるのは、データを活用した新サービスです。
政府提言にもありますが、データは今後の経済活動のエンジンであり、お客さま、地域のニーズに応えていくには、データを活用していくことが必要不可欠であると考えております。この点は、新型コロナウィルスの影響でデジタル化が進み、より顕著になりました。
さまざまなデータに基づき、お客さまに最適なサービスを最適なタイミングで提供したいと考えております。提供するサービスは、広告、マッチング、教育、医療等々、幅広に捉えており、お客さまへの価値提供を通じて、地域企業、商店等にも貢献していきたいと検討しております。
GAFA等の大手プラットフォーマーです。大手プラットフォーマーは、オンライン、オフラインにわたって様々なサービスを提供しています。みなさんも一度は使われたことがあるかと思いますが、非常に便利ですよね。特に、新型コロナウイルスが流行した以降、フードデリバリー企業が一気にプロモーションを行ったのも印象に残ります。
もちろん規模では勝つことが難しいと思います。一方で、東北電力にしか提供できないサービスがあると思います。東北のお客さまの気質、東北の魅力等、東北のことは東北電力が最も知っています。例えば、大手プラットフォーマーが知らない、隠れた名店や美味しい日本酒を私たちは沢山知ってますよね(笑)70年間、この地で生きてきましたから。また、私たちにはお客さま、地域との「信頼感」がある。この強みを活かせば、サービスで勝てると信じています。
まずは、スモールスタートで実証を行うことになると思います。実証を通じて、お客さまや地域企業・店舗等のニーズをお聞きし、より良いサービスに改善していく予定です。
そうですね。楽しみである反面、気になるのは、サービスがどの程度受け入れられるかです。東北電力の新サービスに、お客さまがどれだけ反応してくれるか。東北電力は電気だけの会社、それをクリアできるかどうかが重要です。
いえいえ、もちろん楽しいですが、それ以上に真剣です。データを活用したサービスは、大手プラットフォーマーのみならず、スタートアップ企業も、もの凄い勢いで検討しております。特にスタートアップ企業の方々は、日夜、自分の人生をかけて休みもなくサービス検討・開発を進めています。このような世界で打ち勝っていく、お客さまに選ばれるサービスを創るのは生半可な気持ちではできません。一方で、私たちにはこれまで築いてきたお客さまとのネットワークがある。新サービスを開発するにあたり、他社にはない大きな強みです。ただ新サービスを開発したいだけなら、スタートアップ企業の方が早い。私たちにしかできない新サービスがあると思います。
私が会社全体を語るのは難しいのですが、個人的には、外部の方と意見交換する機会を非常に大切にしていますし、楽しんでいます。もちろん社内コミュニケーションも大切ですが、そればかりだと考え方が硬直してしまいますよね。いろいろな人の価値観やアイデアを取り入れなければ、新しい価値を創造できないと思います。これから当社に入社して頂く皆さまも、いろいろな価値観やアイデアをお持ちかと思うので、お会いするのが非常に楽しみです!
「信頼できるし、面白い会社だよね」と思ってもらいたい。
私の取り組みで言えば、この新しいサービスがあるから、電気の契約も選びたい、そう思ってもらえる会社です。人びとの暮らしを豊かにする新価値を次々に生みだす企業、当社をそんな存在にしていきたいですね。