当社は、本日、ドイツのバーチャルパワープラント(VPP:仮想発電所)事業者である、NextKraftwerke社※1(本社:独ケルン、共同最高経営責任者:Hendrik Sämisch、Jochen Schwill)と、VPP実証に係る基本協定を締結し、戦略的な連携を図ることといたしました。
Next Kraftwerke社との基本協定締結は、国内電気事業者として初めてとなります。
当社は、2018年4月より、自治体や企業、一般家庭のお客さまなどが保有する発電設備や蓄電池など、地域に分散して存在するエネルギーリソースについて、IoTなどの新たな情報技術を用いて遠隔制御し、集約することで、あたかも一つの発電所のように機能させる「VPP実証プロジェクト」に取り組んでおります。
この実証プロジェクトでは、将来的に、VPPの事業化や新たなサービスの開発につなげることを目指しており、これらの実現のためには、エネルギーリソースを精度高く制御する技術など、VPPに係る知見や技術を一層充実させていくことが重要と考えております。
一方、Next Kraftwerke社は、ドイツをはじめ欧州で幅広く事業を展開している、世界最大規模のVPP事業者であり、複数の多様なエネルギーリソースを正確に制御する技術など、VPPに係る豊富な知見と技術を有しております。
当社としては、こうしたNext Kraftwerke社が持つ知見と技術を活用することで、将来のVPPの事業化や新たなサービスの実現可能性を高めることができると考え、今回の協定締結に至ったものです。
本協定に基づく連携期間は、本日から2020年度までの約2年間を予定しております。
最初に、Step1として、本年8月頃より、Next Kraftwerke社が保有する独自のVPPシステム「NEMOCS※2」や通信機能を担う「NEXT BOX※3」を活用して、当社研究開発センター(仙台市)にある蓄電設備の遠隔監視・制御を行い、同社システムの基本機能を検証いたします。
次に、Step2として、2020年2月頃より、エネルギーリソースの規模を段階的に拡大しながら、複数の設備を遠隔監視・制御した場合における同社システムの機能を検証・評価いたします。
そのうえで、Step3として、2020年8月頃より、同社システムを活用した場合におけるVPPの事業化や新たなサービスの実現可能性について検証いたします。また、VPPを活用した電力市場取引など、将来を見据えた戦略的な連携についても、併せて検討していくこととしております。
当社は、情報技術の進展など、事業環境の変化に先見的に対応し、新たなビジネスモデルの構築を図るとともに、今後とも価値の高いサービスを提供することにより、お客さま・地域のご期待にしっかりとお応えしてまいります。
※1 Next Kraftwerke社:
2009年設立。設備数として7,600超、出力として約700万kWのVPPリソースを管理。複数のVPPリソースの出力を最適制御する独自のVPPシステムを活用し集約した電力を、市場で取引することにより価値を創出する事業を展開。
※2 NEMOCS(Next Monitoring and Control System):
Next Kraftwerke社が開発した独自のVPPシステム。複数のVPPリソースを一括管理し、設備ごとに発電量の測定と予測を行う。
※3 NEXT BOX:
発電機や蓄電池などのVPPリソースを制御するため、お客さまの設備に設置する通信・制御装置。
以上
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