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9月定例社長記者会見概要2024年 9月26日 〇樋口社長からの説明事項 本日もお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。 私からは、「東北電力グループにおける停電の早期復旧に向けた取り組み」について、ご説明させていただきます。 〇東北電力グループにおける停電の早期復旧に向けた取り組みについて 9月20日からの大雨により、日本海側を中心に大きな被害が発生しております。 あらためまして、このたびの大雨によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。 このように近年、全国的に大雨や台風などの自然災害が頻発しており、激甚化も進んでおります。 本日は、秋田県・山形県を中心に大きな被害をもたらした「令和6年7月25日からの大雨」を例に、東北電力グループにおける停電の未然防止や早期復旧に向けた取り組みをご紹介いたします。 「令和6年7月25日からの大雨」による被害状況についてご説明いたします。 落雷による影響や大雨による土砂崩れなどにより、東北電力ネットワークの設備が被害を受け、山形県内を中心に、延べ約4万3千戸が停電いたしました。 また、東北電力においても、山形県内の水力発電所2カ所で土砂が流入するなどの被害を受けました。 東北電力ネットワークでは、早期の停電解消に向けて、特に被害の大きかった山形県内において、他県からの応援隊を含め最大約220人体制で復旧作業にあたりました。 その応援隊の一員として、東北電力からも、社員の食事などをサポートする後方支援隊を派遣しております。 また、倒木や土砂崩れにより道路が寸断し、立ち入りが困難となった一部地域においては、自治体・関係機関の協力のもと、道路の復旧を進めながら、電線の改修や新たな電柱を建設する作業を行いました。 この結果、孤立していた約200戸についても、8月1日までに停電を解消しております。 東北電力の水力発電所の復旧状況について、ご説明させていただきます。 山形県内の日向川発電所と草津発電所の2カ所が被害を受けましたが、より大きな被害を受けた日向川発電所においては、発電所への搬入路の仮復旧などが終了し、現在、放水路に流入した土砂の排出などを実施しております。 当時、大量の土砂が押し寄せ、発電所構内に入ることも難しい状況でしたが、復旧作業が順調に進んでいることを、私も現地に赴き確認しております。 こうした自然災害は予期せず発生するため、東北電力と東北電力ネットワークは、日頃より、各事業所において大小様々な工夫を凝らした訓練を実施するとともに、両社合同での大規模な訓練も年に数回行い、対応体制を維持・強化することで万一に備えております。 東北電力と東北電力ネットワークは、平時は各々が事業を運営しておりますが、災害が発生した際には、被害規模に応じて、両社が緊密に連携して対応する体制を構築しております。 先ほどご説明した大雨の際には、東北電力山形支店と東北電力ネットワーク山形支社が合同で「非常災害対策本部」を立ち上げ、両社で被害状況を共有するとともに、自治体に情報連絡員、いわゆる「リエゾン」を派遣して道路の復旧状況なども確認しながら、機動的に対応することで、停電の早期復旧につなげました。 大規模な自然災害が発生した際には、関係自治体や自衛隊などの社外の関係機関の皆さまとの連携も欠かせません。 そのため、そうした関係機関との間で、災害時における連携協定を締結しております。 例えば、関係自治体に関しては、東北6県および新潟県における全ての県・市町村「合計264自治体」と、連携協定を結んでおります。 東北電力ネットワークでは、停電発生時の早期復旧に向け、日々、訓練を行っているほか、停電を未然に防止するための取り組みを行ってきております。 ここからは、東北電力ネットワークの工藤常務より、ご説明させていただきます。 【東北電力ネットワーク株式会社 工藤常務取締役からの説明】 〇東北電力ネットワークの取り組みについて はじめに、「停電の早期復旧に向けた取り組み」について、ご説明させていただきます。 東北電力ネットワークでは、自然災害が発生した際は、ドローンなども活用しながら速やかに設備被害の状況を把握し、順次、復旧が可能な箇所から断線した配電線の修理などを迅速に行うとともに、電源車による応急送電も活用することで、停電の早期復旧に努めております。 災害発生時に迅速に動き出せるよう、日々、独自の訓練に加え、関係自治体や他の一般送配電事業者と連携した訓練も繰り返し行っております。 また、台風などによる設備被害が予想される場合、事前に作業人員の確保や離島への派遣、電源車の準備などを行っております。 「停電の未然防止に向けた取り組み」について、ご説明させていただきます。 東北電力ネットワークでは、日々、設備の巡視や点検を行っており、これまでの災害で得られた経験・ノウハウなどを踏まえ、停電に進展する前に設備の不具合を発見し保修するとともに、雷や風雨などの影響を受けやすい設備に対し、雷対策や変電所基礎の嵩上げを行うなど、平時より停電の未然防止に取り組んでいます。 巡視・点検にあたっては、AIを活用し早期に異常を発見するなど「高度化」に取り組んでいるほか、人間が立ち入ることが難しい場所にはドローンを使用するなど「効率化」にも努めております。 東北電力グループの東北送配電サービスでは、地域の防災・減災に資するサービスを提供しております。 自然災害が発生した際に、河川や道路の浸水状況などを遠隔で確認できる「ウオタピ」、河川の水位等を遠隔で監視できる「より、そう、カメラ。」のほか、災害発生時の避難誘導に活用できる「電柱標識」といったサービスにより、地域における防災意識の啓発などにも取り組んでおります。 東北電力ネットワークとしては、以上のような取り組みを継続していくとともに、最新の知見・技術も積極的に取り入れ、改善を積み重ねながら、引き続き、停電・設備故障等の未然防止や、災害時の早期復旧に取り組んでまいります。 【樋口社長からの説明】 東北電力と東北電力ネットワークは、引き続き、過去の災害から得られた教訓を踏まえ、最新の知見や技術も生かしながら、グループで連携して自然災害に対応していくことで、地域の安全・安心に貢献してまいります。 〇女川2号機の状況について 最後に、女川2号機の状況について触れさせていただきます。 当社は、原子炉への燃料装荷を9月3日より開始し、9月9日に作業を無事完了いたしました。 現在は、10月頃の原子炉起動に向け、各種検査・試験や作業などを進めているところであります。 その中で先般、設備の計画外作動や水の漏えい事象が発生したことについて、地域の皆さま、関係の皆さまにご心配をおかけし、大変申し訳なく思っております。 当社といたしましては、起きた事象に対する再発防止対策を確実に実施し、引き続き、安全確保を最優先に、一つひとつのプロセスにしっかりと対応するとともに、地域の皆さまに当社の取り組みを丁寧にお伝えしながら、11月頃の再稼働に向けて全力で取り組んでまいります。 本日、私からは以上です。 以 上 (注)樋口の「樋」は、一点しんにょう 「プレスリリース本文のPDFファイルはこちら」
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