石炭輸送船「能代丸」のバイオディーゼル燃料による試験航行実施について
2025.02.10
再エネ
当社は、日本郵船株式会社(本社:東京都千代田区)と共同で、同社が保有する当社向けの石炭輸送船「能代丸」にて、燃料の一部にバイオディーゼル燃料を使用した試験航行を実施することといたしました。
「能代丸」は当社初の石炭専用の輸送船として1993年に竣工し、それ以降、3代にわたり当社向けの石炭輸送に従事しております。
今回実施する試験航行については、2月9日に京浜地区において補油を行い、同日、次の積地に向けて航行を開始いたしました。
なお、国内の電力会社向けの石炭輸送船におけるバイオディーゼル燃料による試験航行は、日本で初めてとなります。
バイオディーゼル燃料は、廃食油などの生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料としており、燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとみなせる※ほか、従来の重油焚き船舶エンジンでも使用可能なため、重油からゼロエミッション燃料への過渡期において、温室効果ガスの排出削減に寄与する有力な手段とされています。
当社は今後も、2021年3月に策定した「東北電力グループカーボンニュートラルチャレンジ2050」のもと、発電用燃料の海上輸送における環境負荷の低減を通じて、カーボンニュートラル達成に向けて取り組んでまいります。
※バイオ燃料は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出するものの、原料となる植物はCO2を吸収してバイオマスを再生産するため、直接燃焼におけるCO2排出量は実質ゼロとみなせることから、「カーボンニュートラル」を実現する化石燃料の代替物として注目されている。
(「能代丸」の全景)
(バイオディーゼル燃料を補油する様子)
以 上