当社は、作業現場での労働災害撲滅を目的に、本日より当社全火力発電所において、ＡＩを活用した現場安全管理支援ツール（以下「労災防止ＡＩ」）の運用を開始いたしました。

　労災防止ＡＩは、労働災害の根絶に向けた新たな取り組みとして、２０１９年から当社火力部門が中心となって開発を進めてきたもので、ＡＩ技術の一つである「自然言語処理^※１」を用いて災害事例の文章データを処理し、自社で発生した過去の災害事例の中から予定している作業内容と関連性の高い事例を作業者に提案するツールです。

　労災防止ＡＩの特長は、実際の現場で作業と関連が高いと判断した災害事例をＡＩに学習させることで、ベテラン作業員の思考を再現しながら、周囲環境と文章の意味合いから人が思いつき難く潜在的な“気づき”も示唆することができるため、「繰り返し型労働災害」の未然防止に対して有効と考えております。

　本ツールについては、当社の全火力発電所および構内で働くグループ企業で活用するとともに、今後は、火力発電所以外への社内展開^※２を図り、東北電力グループ全体における労働災害の根絶に取り組んでいくこととしております。

　当社では、引き続きデジタル技術を活用した業務の効率化・高度化に取り組みながら、安全最優先の企業文化の構築に努めてまいります。

※１　コンピューターが、人間が使う言葉（自然言語）の意味を適切に把握する技術。チャットボットや機械翻訳などに活用されている。

※２　本ツールについては、今後、社外販売についても検討することとしている。

以　上

• （別紙）ＡＩを活用した現場安全管理支援ツール（労災防止ＡＩ）の運用開始について（PDF/740KB）

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