女川原子力発電所2号機における気体廃棄物処理系 排ガス乾燥器の故障について

5月12日13時43分、女川原子力発電所2号機(82万5千kW/定格熱出力一定運転中)の気体廃棄物処理系※1に設置されている排ガス乾燥器※2の出口温度が、通常よりも高いことを知らせる警報が発生し、予備機に切り替わる事象が発生しました。

その後、現場を調査した結果、当該乾燥器内の排ガスを冷却するために設置されている冷凍機の計装配管※3が摩耗しており、冷媒であるフロンガスが漏えいしていることを確認したことから、5月13日、当該機器の故障と判断しました。

現在、排ガス乾燥器は、気体廃棄物処理系の機能維持に必要な2台が安定に運転を継続しており、発電所の運転には影響ありません。

また、発電所敷地内のモニタリングポストや排気筒モニタの値に有意な変化はなく、本事象による環境への放射能の影響はありません。

今後、当該配管の交換を行い、機器を復旧いたします。

本事象は、女川原子力発電所の情報公開基準※4区分3「②原子炉の運転に関連する主要な機器の故障で、予備機への切り替わりなどにより運転継続に影響しないとき」に該当します。

なお、法令に基づく国への報告が必要となる事象ではありません。

以 上


・環境中の放射線量は「女川原子力発電所リアルタイムデータ」をご覧ください。

(女川)https://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/safety/onagawa/realtime.html


※1復水器から抽出された希ガス等の気体状の放射性物質(排ガス)の放射能を減衰させ、フィルタを通して処理する設備。

※2放射能の減衰効率を高めるため、復水器から抽出した排ガスを冷却し水分を除去する設備。3台設置されており、通常は2台が運転し、1台が予備機となっている。

※3冷凍機の制御のため、圧力や温度を計測する配管。

※4女川原子力発電所 情報公開基準(2023.4.1運用開始)。

 女川原子力発電所 情報公開基準に基づく公表事象 | 東北電力 (tohoku-epco.co.jp)