本日(5月1日)10時27分頃、宮城県内で最大震度5強の地震が発生しました。
女川原子力発電所では、安全上重要な設備に異常はなく、周辺への放射性物質の影響もありませんでした。
なお、地震後に行った現場パトロールにおいて、以下の軽微な被害を確認したことから、今後、復旧に努めてまいります。
■変圧器避圧弁※の油面揺動に伴う動作
- 地震の揺れの影響により変圧器内の油が揺動し、計5台の変圧器の避圧弁が動作しました。
- なお、今回、避圧弁が動作した変圧器は運転に必要な油量が確保されており、使用可能な状態であることから、本事象による発電所の安全性への影響はありません。
※変圧器避圧弁:変圧器の内部故障による器内圧力上昇時、機器の損傷を防止するため内部の圧力を低減する安全弁。
(その他確認されたごく軽微な被害)
- 1号機 除塵装置室内の高圧電源盤の電源停止(本日16時18分に復旧)
- 1、2号機 給排水処理設備※1のタンク類の基礎部の剥離
- 3号機 起動用変圧器※2からの油のにじみ
- 1、2号機 主要建屋へアクセスする屋外通路における窓ガラスのひび
- 環境放射能測定センターのゲルマニウム半導体検出器※3の遮蔽体の扉の留め具損傷
※1 ろ過水や純水を造水する設備
※2 プラントの起動、停止時に発電所にて必要となる電力を送電線から受電するための変圧器
※3 環境試料中のガンマ線を放出する放射性核種の種類と放射能濃度を測定する装置
<参考/女川原子力発電所の状況>
1号機:運転停止中(廃止措置中)
2号機:運転停止中(定期事業者検査中)
3号機:運転停止中(定期事業者検査中)
女川原子力発電所で記録した地震加速度は149.7ガル
以 上
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