プレスリリース

地震発生による女川原子力発電所の設備点検結果について

2021年 2月14日

 昨日(2月13日)23時08分に宮城県内で最大震度6強の地震が発生しました。

 女川原子力発電所においては、安全上重要な設備に異常はなく、周辺への放射性物質の影響もありませんでした。

 なお、地震後の現場パトロールにおいて以下の状況を確認し、復旧作業を実施しております。


1.変圧器避圧弁※1
地震により変圧器内の絶縁油が揺すられ当該弁が動作したもので、当該弁の点検を行い、必要に応じ新品と交換する。

2.女川3号機タービン建屋ブローアウトパネル※2
地震により当該パネルが開状態になったもので、点検を行い元の状態に復旧する。

3.女川2号機および3号機放水口モニタ※3

地震により2号機および3号機のサンプリング用の取水ポンプが停止したことに伴い、同号機の放水口モニタが欠測した。点検の結果異常がないことを確認し、本日4時00分のデータから伝送を復旧した。

4.大容量電源装置※4

地震発生後、1台で故障を示す警報が発生したことから、今後、点検を実施する。

5.女川3号機除塵機※5
地震発生後、電源が入らない状態となったことから、今後、点検を実施する。


※1避圧弁:変圧器内の事故による器内圧力上昇時、機器の損傷を防止するため内部の絶縁油やガスを外部に放出する安全弁
※2ブローアウトパネル:建屋内の圧力が上昇した時に押し出され、建屋内の圧力を減圧するためのパネル
※3放水口モニタ:発電所の放水口から放出される液体中の放射性物質の有無を、連続的に測定している設備
※4大容量電源装置:震災後に緊急的に設置した電力を供給するための設備
※5除塵機:冷却用として取水する海水中の塵かいを取水時に取り除く設備


以  上


<参考/プラントの状況>
(女川原子力発電所)
1号機:運転停止中(廃止措置中 ※ 2018年12月21日に運転終了(廃止決定済)
2号機:運転停止中(定期検査中)
3号機:運転停止中(定期検査中)
(東通原子力発電所)
1号機:運転停止中(定期検査中)
・この地震による異常は確認されておりません


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