市民団体「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」他との質疑に係る一部報道内容に関して
2024.10.29
市民団体「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」他からの質問書に対して、当社から「明確な回答がなかった」などとする一部報道がありましたが、当社は10月25日に同団体と面談のうえ、以下の趣旨により丁寧に回答を行っていると認識しております。
<フィルタ付格納容器ベントの再稼働前の動作確認について>
- フィルタ付格納容器ベント等の安全対策設備については、国による「使用前確認」により、当社が実施した「使用前事業者検査」が適切に行われ、終了していることを確認いただきました。再稼動後も定期的に要求機能が維持されていることを検査 (定期事業者検査)や試験を行い、健全性等の確認を行ってまいります。
- なお、フィルタ付格納容器ベント装置は、動力を必要とせず、隔離弁の開操作のみで作動させることができるため、信頼性が高い設備で、ベント時に使用する隔離弁は多重化されております。また、隔離弁の操作についても、電動による遠隔操作と人力による操作の多様性を持たせた設計としており、炉心損傷した場合においても作動させることができるようにしております。
<防潮堤へ「鋼管式鉛直壁」を採用した理由について>
- 防潮堤を設置する場所における施設等の配置状況や地表面から岩盤までの深度等を踏まえて構造を検討し、地表面から鋼管杭を打ち込んで上部工を構築する現在の構造(鋼管式鉛直壁)を採用しています。また、防潮堤北側の区間では、港湾側へ通行するための道路を設置することも考慮して、大断面の盛土堤防を採用しています。防潮堤の構造選定の考え方については、女川原子力発電所2号機の新規制基準に対する原子炉設置変更許可や工事計画認可の審査のなかで説明し、ご理解いただいております。
今後とも、原子力発電所の「安全対策に終わりはない」という確固たる信念のもと、原子力発電所のさらなる安全性の向上にむけた取り組みを着実に進めてまいります。
(参考)フィルタ付格納容器ベントの評価について
- 福島第一事故では、セシウム137の総放出量が約10,000TBq(1号機から4号機)とされ、その結果、大規模な土壌汚染が発生し、長期的な避難が必要となりました。
- これを踏まえ、新規制基準の審査ガイドには、福島第一事故の検証を通じて得られた教訓が反映され、炉心が著しい損傷が発生した場合でも、格納容器内の圧力をフィルタを通して大気に逃がす際には、福島第一事故の100分の1にあたるセシウム137の放出量100TBq以下にして環境への影響をできるだけ小さくとどめるとの判断基準が示されたことから、当社は、女川原子力発電所2号機にフィルタ付格納容器ベントを設置しました。
- なお、女川原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査において、炉心の著しい損傷が発生した場合にはフィルタ付格納容器ベントを実施することで、セシウム137の放出量を1.4TBq(福島第一事故の約7,000分の1)と評価しており、判断基準である100TBq大幅に下回ることから、長期的な避難に至るような大規模な土壌汚染は大幅に軽減できるものと評価しております。
※詳しくは「フィルタ付格納容器ベント装置の動画」を参照ください。
【女川原子力発電所】「フィルタ付格納容器ベント装置」について - YouTube
以 上