生物多様性に関する取り組み

創る

「水辺環境」の創造

火力発電所構内に水辺環境を創造

仙台火力発電所では、東日本大震災で損壊した構内貯水池周辺のビオトープ(生物の生息環境)を再整備するなど、生物多様性の保全に努めています。
そういった取り組みの甲斐あって、ビオトープの中心となる「前島野鳥の池」には、メダカやムスジイトトンボ、スズガモなどの貴重な生物が生息しています。

「水辺環境」の創造の画像

「森の恵み」の創造

海岸防災林復活活動

私たちは、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた海岸防災林の復活活動に取り組んでいます。これは「震災によって失われたみどり豊かな海岸防災林の復活を望む地域の方々の思い」と「東北の復興に積極的に関わり復興を支援したいという社員の高い志、思い」を結びつけ、「津波で被害を受けた海岸防災林復活の手伝いをしよう」という社員ボランティア活動として2013年に始まったもので、宮城県岩沼市や福島県南相馬市での植樹祭・育樹祭を中心に参加していました。
2016年度からは、さらに環境面から地域の復興に貢献していくため、植樹活動「東北電力グループ相馬希望の森」を実施しました。

東北電力グループ相馬希望の森
2018年5月に福島県相馬市磯部の大洲地区において、近隣の小・中学校とともに植樹活動を行いました。植樹活動では、東北電力グループから約60名、近隣の小・中学校から約120名が参加し、約2,500本のクロマツを植樹しました。

東北電力グループ相馬希望の森の画像

岩沼市 千年希望の丘 育樹祭2019
2019年9月7日に宮城県岩沼市で開催された千年希望の丘育樹祭に参加しました。当日は、東北電カグループ社員や、その家族など、総勢約40名が参加し、これまで植樹した苗の周りに茂った雑草の除草を行いました。

岩沼市 千年希望の丘 育樹祭の画像

「とうはつの森」整備による地域環境保全の取り組み(東北発電工業株式会社)

「とうはつの森」整備による地域環境保全の取り組み(東北発電工業)の画像

東北発電工業株式会社では、地球温暖化防止に貢献する活動として、2008年4月から宮城県利府町神谷沢の県有林「とうはつの森」で森の整備活動に取り組んでいます。今までサクラ、サツキ、ヤマブキなど40種類計1,000本もの植樹をしており、四季を通じて様々な花が咲き、眺望が美しい森となっております。また、2019年春には遊歩道整備・散策マップやテーブルベンチも設置し、より地域住民の方が散策しやすいように整えました。今後も地域社会へ貢献できるよう活動を継続します。一度散策にいらしてください。

バイオマス発電による伐採木の活用

バイオマス発電による伐採木の活用の画像
木質バイオマス燃料

木質バイオマス燃料は、木材を伐採した後に発生する残材など、未利用の木質原料等を加工した再生可能エネルギーです。
私たちの石炭火力発電所では、地元の未利用材を木質バイオマス燃料として活用することで、CO2排出抑制を行っています。
能代火力発電所(秋田県)では2012年から、原町火力発電所(福島県)では2015年から運用を開始しています。

守る

生き物の暮らしを守る

火力発電所での国内希少野生動植物種”ハヤブサ“との共生

仙台火力発電所・新仙台火力発電所には、国内希少野生動植物種であるハヤブサが生息しており、生物多様性への配慮の観点からも、ハヤブサの生育環境の保全に努めています。
仙台火力発電所では、4号機リプレース工事がハヤブサの生息に影響しないよう工事工程の調整などを行った結果、ハヤブサは、4号機運転開始後も新しい煙突を「止まり木」として利用しています。仙台火力発電所のハヤブサは、発電所見学に訪れた見学者の皆さまにも親しまれています。また、新仙台火力発電所では、1、2号機の集合煙突にハヤブサの営巣が確認されていたことから、3号系列へのリプレースに伴い1、2号機を撤去する代償措置として、2015年から3号系列の新設煙突にハヤブサの人工巣を設置しています。
これまで、この巣におけるハヤブサの営巣や、孵化した幼鳥の巣立ちも確認されています。当社では、引き続きハヤブサの生息環境の保全に努めていきます。

ハヤブサの画像

送電線の鳥類保護対策

鳥類の送電線への衝突事故を防止するため、渡り鳥が送電線を認識できるように、飛翔ルートの調査を踏まえて標識を取り付けるなど、送電線への鳥類衝突防止対策を実施しています。

送電線の鳥類保護対策の画像

電柱におけるカラスの営巣対策

東北電力ネットワークでは、カラスの巣が電線に触れると停電に至る場合があるため、カラスの繁殖期である春先は巡視を強化し、電柱上の巣の撤去などを行っています。山形県は東北6県と新潟の中でも、電柱への巣作りが多い県です。山形支社では通常の巣の撤去に加え、停電のおそれがない電線の下方に巣を作りやすいように営巣箱を設置し、停電の危険性に対する抑止効果を検証しています。今後もさまざまな取り組みを試行錯誤しながら、効果的な対策を模索していきます。

カラスの巣の画像
カラスの画像

生態系に配慮し、魚類の通り道「魚道」を設置

水力発電は、発電時に二酸化炭素を排出しない、クリーンな発電方法です。河川に設置したダムなどによって水を有効利用して、電気を作っています。ダムは河川の水をせき止めるため、水中の生きものの保護やダムを超えて行き来できるようにするため、「魚道」と呼ばれる水路を設置していることがあります。魚道には写真のような階段式のほか、いろいろな形式があり、対象となる生きものに合わせた形式を採用し、生きものの保護に配慮しています。水力発電を行う山形県朝日町の上郷ダムにも魚道が設置されており、この魚道を通って遡上したと思われるサケがダムの上流で確認されています。

生態系に配慮し、魚類の通り道「魚道」を設置の画像1
上郷ダム(山形県西村山郡朝日町)

生態系に配慮し、魚類の通り道「魚道」を設置の画像2

火力発電所における“ハタハタ”の迷入防止

秋田県の能代火力発電所では、冬季になると産卵のため大量に接岸する県魚ハタハタが、取水口に迷入することを防止するため、取水口に迷入防止網を設置するとともに、網を通過したハタハタを再び海域に戻すための「魚道」を設置しています。
また、沿岸で産卵した後は沖合に戻るというハタハタの習性を利用し、取水口よりも海側に産卵用の網を設置することで迷入防止効果を高める工夫をしているほか、網に付着したブリコ(ハタハタの卵)は、ある程度孵化を確認してから網を外すなど、地元漁業の資源保護にも配慮しています。

火力発電所における“ハタハタ”の迷入防止の画像1
ハタハタ

火力発電所における“ハタハタ”の迷入防止の画像2

アニマルパスウェイ(東北緑化環境保全株式会社)

東北緑化環境保全株式会社は、地域の貴重な自然環境を次の世代に伝えていく「架け橋」 として、長年にわたって培ってきた環境保全技術により、社会貢献に取り組んでいます。
その一例として「アニマルパスウェイ」を紹介します。これは、主にニホンリスなどの樹上で生活している小動物を対象として、道路などで分断された樹林を吊り橋でつなぐ、生態系を保全する技術です。
当社は全国初の4車線道路に対応し、国道への設置も初めてとなる「リス用アニマルパスウェイ」の計画検討及び設計を行いました。設置場所の岩手県盛岡市は積雪地のため、吊り橋からの落雪対策が大きな課題でしたが、冬季実験を行い対策を講じました。設置後のモニタリングでは、リスの横断利用が継続的に観察されており、有効性を確認できました。
今後も地域特性に合わせた技術的解決策の提案により、ひとと自然との共生をサポートしていきます。

アニマルパスウェイ(東北緑化)の画像

「希少な動植物」を守る

東通原子力発電所構内の湿原に住む希少な動植物を守る

東通原子力発電所構内の湿原には、希少な動植物が数多く確認されています。そこで定期的な草刈を行うことでヨシなど外からの植物の進入を防ぎ、これら希少な動植物の生息・生育環境が変化しないよう努めています。

ゴマシジミの画像
ゴマシジミ
ニッコウキスゲの画像
ニッコウキスゲ

伝える

地域とともに緑を作る

緑のカーテン運動

ゴーヤなどのツル性植物を、建物の窓の外や壁面に張ったネットなどに這わせるように生育させた「緑のカーテン」は、自然の力を利用した省エネルギー対策です。私たちは2010年度から、「緑のカーテン」を地域に広める運動に取り組んでいます。
また私たちの事業所とグループ企業においても、事業所内の他、地域の保育園などで子どもたちと一緒に栽培に取り組んでいます。

秋田犬をかたどったフラワーアート
秋田犬をかたどったフラワーアート
(大館電力センター)
東北電力職員と幼稚園児の画像
保育園の子どもたちと苗植え
(新仙台火力発電所)

バイオマス発電の画像
立派に生長した緑のカーテン
(福島発電技術センター)

環境教育の推進

エネルギー館 あしたを思う森

エネルギー館 あしたを思う森の画像

エネルギー館「あしたをおもう森」は、「見て、触れて、地球環境・エネルギー問題を体感できる展示施設」です。
やさしい木もれ日がひろがる館内は、空・海・大地・エネルギー・まちの5つのコーナーと知の小径が。愉快な動物たちと一緒に地球環境の変化や、エネルギー資源にまつわる様々な知識を楽しく学ぶことができます。
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能代エナジアムパーク

能代エナジアムパークの画像

能代火力発電所にある透明なドームが目印の能代エナジアムパーク。発電所の排熱を利用した「熱帯植物園」や地球やエネルギーのことを学べる「エネルギーの森」など、不思議な空間で遊んで学べるPR館です。
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三居沢電気百年館

三居沢電気百年館の画像

仙台市の三居沢は日本の水力発電発祥の地、そして東北で電気の明かりが初めて灯った場所です。三居沢電気百年館では、こうした電気の歴史や発電所を支えてきた広瀬川とその源である青葉山の豊かな自然とそこに生息する動植物について学ぶことができます。
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