地震発生による停電等の影響について(29日10時現在報 )平成23年 3月29日 3月11日(金)、14時46分に三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生しました。この地震により当社管内の広い地域で停電が発生し、29日10時現在、青森県、岩手県、宮城県、福島県の一部地域で186,589戸が停電しております。(地震発生時からの延べ停電戸数は4,861,246戸)
現在、当社管内の事業所からの応援隊689名を含め、社員、工事会社あわせて総勢約3,300名、電源車82台の体制で懸命に設備被害、停電状況等の確認と復旧作業を行っております。 また、設備の復旧作業と並行して、お客さま立会いのもと、屋内配線の確認により安全性が確認できた家屋から、一軒ずつ送電する作業を行っております。設備の復旧に伴い、こうした個別の送電作業が大幅に増加していることを踏まえ、その対応要員として北海道電力、東京電力、中部電力、北陸電力から合計約320名の応援を派遣していただき、本日以降、順次、石巻営業所管内を中心に作業にあたっていただくこととしております。
なお、当社は引き続き、復旧作業環境の状況別に、以下の復旧方針のもと停電の解消に向け全力で取り組んでまいります。(以下の分類におけるそれぞれの停電戸数等は別紙のとおりです) (1) 「津波等で当社設備、公共的なインフラ、お客さま家屋等が完全に流出してしまった地域」における復旧につきましては、今後、自治体など関係機関と連携していく必要があるものと考えております。
(2) 「今後の道路復旧や立入制限解除等により、復旧作業に着手可能となる地域」につきましては、今後、道路復旧などにより現地への立入が可能となった時点で、復旧計画を立案し、停電解消に努めてまいります。
(3) 「お客さま家屋、公共的なインフラは健全なものの、当社設備等が水没・損傷等により復旧に一定期間を要する地域」につきましては、既設変電所等の被害が大きく、仮設変電所の設置および配電設備の新設などが必要となります。復旧までの期間については、搬入道路、変電所の瓦礫撤去および必要部分の整地後、2週間程度を要する見込みです。当社としては、今後とも全力を挙げて復旧に取り組んでまいりますが、当該地域のお客さまの停電復旧には時間を要することから、お客さまへの対応について今後、自治体と相談しながら対応してまいります。
次回の情報提供につきましては、本日(29日)18時現在の状況を取りまとめ、お知らせさせていただきます。
■地震による停電等の影響については、以下の通りです。 (28日 18時現在報からの変更点は下線部です)
1.当社管内各県の停電状況(10時現在)
(上記停電戸数は今後の調査により変動する可能性があります) ※ 新潟県で発生した停電は、12日3時59分に発生した新潟県中越地方を震源とする地震の影響によるものです。
2.当社発電所・設備の被害状況等 (1)原子力発電所 当社原子力発電所の状況につきましては、別途お知らせしております。
(2)その他の設備 <火力発電所> ・八戸火力発電所 3号機 :運転再開 ・能代火力発電所 1、2号機 :運転再開 ・秋田火力発電所 2〜4号機 :運転再開 ・仙台火力発電所 4号機 :自動停止 ・新仙台火力発電所 1号機 :停止中 2号機 :自動停止 ・原町火力発電所 1号機 :手動停止 2号機 :停止中
<地熱発電所> ・葛根田地熱発電所 1号機 :運転再開 2号機 :運転再開 ・澄川地熱発電所 1号機 :運転再開
<水力発電設備> 設備被害(10ヵ所[うち仮復旧または本復旧完了3ヵ所]) 建物内落石、土砂流入2ヵ所 他
<変電設備> 設備被害(54ヵ所[うち仮復旧または本復旧完了28ヵ所]) 変圧器損傷65台、遮断器損傷191台、断路器損傷164台 他
<送電設備> 設備被害(102線路[うち仮復旧または本復旧完了73線路])他軽微な被害178線路 鉄塔損壊・折損・傾斜42基、電線断線・がいし折損22ヵ所、 地中ケーブル損傷14ヵ所、地すべり13ヵ所 他
<配電設備> 支持物折損・傾斜等 11,692基 電線混断線 18,605条間 変圧器・開閉器損傷等 5,461ヵ所 他
以 上
※お願い 感電事故および漏電火災などの二次災害防止の観点から、以下の点について、ご注意くださいますようお願いいたします。
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