使用済燃料乾式貯蔵施設
の設置について
東北電力では、女川原子力発電所2号機の使用済燃料について、発電所から搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設として、使用済燃料乾式貯蔵施設を設置することとしましたので、概要についてご紹介します。
(2026年1月7日掲載)
現在の女川原子力発電所2号機の使用済燃料の貯蔵方法は?
発電で一定期間使用した燃料(燃料集合体)を、使用済燃料として、原子炉建屋の「使用済燃料プール」に移して水を循環させながら冷却し、安全に貯蔵しています。(湿式貯蔵)
▶女川2号機の原子炉には560体の燃料集合体が装荷されます。
使用済燃料乾式貯蔵施設を新たに設置する目的は?
女川2号機が通常どおり運転を継続すると、使用済燃料プールは再稼働(2024年11月)から4年程度で管理容量※に達する状況になるため、使用済燃料を発電所の敷地外へ搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設として設置するものです。
【女川2号機使用済燃料プールの貯蔵状況】
(2025年度10月末現在)
(単位:体)
| 貯蔵容量 | 管理容量 (A) |
貯蔵量 (B) |
空き容量 (A-B) |
|---|---|---|---|
| 2,240 | 1,680 | 1,335 | 345 |
※管理容量1,680体は、貯蔵容量2,240体から、原子炉に装荷される燃料560体を差し引いた容量
参考
◆国内の使用済燃料乾式貯蔵施設について
日本原子力発電(株)東海第二発電所
(出典:日本原子力発電(株))
使用済燃料乾式貯蔵施設とは?
今回設置する乾式貯蔵施設は、女川原子力発電所2号機の使用済燃料プールで十分に冷却された使用済燃料を、「使用済燃料乾式貯蔵容器」(以下、「乾式貯蔵容器」と記す)と呼ばれる金属製の丈夫な容器に収納し、発電所敷地内の高台に設置する「使用済燃料乾式貯蔵建屋」(以下、「乾式貯蔵建屋」と記す)で貯蔵する施設です。乾式貯蔵施設では、水や電気を使用せず、空気の自然対流で冷却することから、安全性に優れています。
【乾式貯蔵施設の設置位置】
▶乾式貯蔵建屋を基準津波高さ(海抜23.1m)よりも高い発電所高台に設置し、1棟目は海抜38m、2棟目は海抜36mに設置します。

【乾式貯蔵建屋(イメージ図)】
▶乾式貯蔵建屋は、鉄筋コンクリート構造とすることで、施設の敷地周辺における放射線量の低減をはかり、敷地境界の線量を年間50μSV以下にするよう設計します。
▶乾式貯蔵建屋内は、空気の自然対流により、夏場でも45℃以下となるよう設計します。
| 1棟目 | 2棟目 | |
|---|---|---|
| 構造 | 鉄筋コンクリート構造 (約40m×約20m・高さ:約10m) |
鉄筋コンクリート構造 (約40m×約30m・高さ:約10m) |
| 設置場所 | 海抜38m | 海抜36m |
| 貯蔵容器 | 最大8基 | 最大12基 |
| 工事着工 | 2026年5月 | 2030年8月 |
| 運用開始 | 2028年3月 | 2032年6月 |
| 貯蔵容量 | 552体 | 828体 |
| 合計1,380体 | ||
使用済燃料を収納する「乾式貯蔵容器」とは?
女川原子力発電所2号機の使用済燃料を収納する「乾式貯蔵容器」は、円筒形の金属製容器で、地震や竜巻などの自然現象で乾式貯蔵建屋に損傷が生じた場合においても、安全機能を維持できる設計としています。
また、この乾式貯蔵容器は、使用済燃料を発電所から搬出する際も、輸送船専用の容器に詰め替えることなく使用することができる「輸送・貯蔵兼用」となっています。
【乾式貯蔵容器(イメージ図)】
▶乾式貯蔵容器は、使用済燃料を安全に貯蔵するため、「閉じ込め」「遮へい」「臨界防止」「除熱」の4つの安全機能を備えています。
▶乾式貯蔵容器には、使用済燃料プールで18年以上にわたって、十分に冷やされた使用済燃料を収納します。
| 仕様(1基あたり) | |
|---|---|
| 寸法 | 【全長】約5.4m 【外径】約2.5m |
| 重さ | 約119t (使用済燃料を収納した状態) |
| 体数 | 使用済燃料69体を収納 |
4つの安全機能
(二重のふた) |
二重のふたで密閉し、放射性物質の外部への漏えいを防止します。 |
| 使用済燃料から放出される放射線を、遮へい材により低減させます。 | |
(仕切り板) |
仕切り板により、収納する使用済燃料同士の間隔をとることで、臨界(核分裂の連鎖反応)を防止します。 |
(伝熱フィン) |
使用済燃料から発生する熱を、伝熱フィン(金属の板)を通して容器表面に伝え、空気の自然対流で冷却します。 |
使用済燃料の移送方法は?
乾式貯蔵容器は、使用済燃料を収納後に、原子炉建屋クレーンを用いてトレーラに積まれた貯蔵架台に固定し、貯蔵用緩衝体(蓋部/底部)を取り付けた後、乾式貯蔵建屋に運搬します。
【乾式貯蔵容器運搬手順の概念図】
▶乾式貯蔵建屋では、トレーラの昇降機能を用いて乾式貯蔵容器を貯蔵架台に積載したまま設置するため、乾式貯蔵建屋内にはクレーン等の設置は不要です。そのため、貯蔵状態の乾式貯蔵容器に対して、クレーンの落下による影響は生じない設計としています。
皆さまからのご質問にお答えします
Q.乾式貯蔵ってどういう施設なの?
Q.発電所構内での乾式貯蔵を選択したのはなぜ?
Q.地震や津波対策はどうなっているの?
また、「乾式貯蔵建屋」は、発電所で想定される津波高さ23.1mに対して、津波の影響を受けない海抜38m(1棟目)および36m(2棟目)の敷地高台に設置するものです。
Q.乾式貯蔵施設の放射線管理はどのように行うの?
また、乾式貯蔵容器を貯蔵・管理する「乾式貯蔵建屋」は、放射線を遮る効果のある鉄筋コンクリート構造を採用しています。
このほか、女川原子力発電所では、敷地周辺の環境中の放射線量を6台のモニタリングポストで測定しリアルタイムで監視しており、乾式貯蔵施設設置後も、発電所における放射線管理をしっかり行うこととしています。
Q.使用済燃料はこのまま発電所で保管しておくの?
Q.一時的な貯蔵っていつまでなの?
乾式貯蔵施設は、女川2号機の使用済燃料を六ケ所再処理工場へ搬出するまでの間、一時的な措置として設置するものです。
Q.どうして、使用済燃料を再処理(リサイクル)するの?
使用済燃料を再処理(リサイクル)し再利用することは、エネルギー資源の乏しい日本において、有用となります。
Q.乾式貯蔵施設には、何年分の使用済燃料を貯蔵できるの?
20基分の使用済燃料の収納体数から貯蔵可能年数を算出した場合、乾式貯蔵施設運用開始後から10年以上は貯蔵が可能であると評価しています。
Q.乾式貯蔵施設が安全性に優れているのであれば、全ての使用済燃料を乾式貯蔵すればいいのでは?
工事の状況
工事の状況
女川原子力発電所2号機の使用済燃料乾式貯蔵施設について、動画でご説明しています。
当社といたしましては、地域の皆さまからご理解をいただけるよう、
乾式貯蔵施設の設置について、分かりやすく丁寧なご説明と情報発信に努めてまいります。
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