排気筒からは,建屋内の換気空気や運転に伴い発生する気体状の放射性廃棄物を放出しており,排気筒モニタはその中に含まれる放射性物質の量を連続的に測定している設備です。
なお,放出にあたっては,専用の処理装置でできるだけ放射性物質を取り除き,十分安全なレベル以下であることを確認してから大気に放出しています。 |

排気筒

排気筒モニタ
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排気筒モニタの普段の測定値は,3〜6cps程度です。
これは,モニタ周辺のコンクリートなどに含まれる自然界の放射性物質からの放射線も同時に測定しているためであり,発電所からの放射性物質の放出がない場合でも排気筒モニタの指示値はゼロにはなりません。 |
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「cps」と書いて「シーピーエス」などと読みます。
「cps」とは,1秒間に放射線測定器で測定した放射線の数を表す単位です。 |
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国の指針では,発電所周辺の人々が受ける線量目標値を年間50マイクロシーベルトと決めており,原子力発電所ではこの線量目標値を守るために放出の管理目標値を定め,この値を超えることのないように運転・管理を行なっています。
なお,表示しているのはこの管理目標値をcpsに換算した値であり,この値が1年間連続して測定されたとしても,発電所周辺の人々が受ける放射線の量は法律で定められている限度値(年間1ミリシーベルト)の約500分の1となります。
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