
9月27日、「東北電力グループ統合報告書2024」を公開しました。統合報告書は東北電力グループの現在地、そして行き先を示す東北電力グループ従業員必読ともいえる媒体ですが、読み込むのはなかなか大変。そこで、東北電力グループ戦略部門(サステナビリティ推進ユニット)の志賀さんにガイドになっていただき、2024年度統合報告書の見どころについてご案内いただきました!
東北電力グループ戦略部門(サステナビリティ推進ユニット) 志賀 寿江さん
──統合報告書とはどういうものなのか、改めて教えてください。
統合報告書は、投資家をはじめとするステークホルダーに対して、企業がどのように将来も持続的に成長を目指すのかをお伝えするためのレポートです。
企業のこれまでと現状を語る「財務情報」とともに、未来を語るために必要不可欠な「それ以外の情報(=非財務情報)」を合わせて説明することから、「統合」報告書と呼ばれています。
この「非財務情報」で「未来を語る」というところが、統合報告書のポイントです!
また統合報告書の公開と同時に、別冊として「サステナビリティデータブック2024」も公開しています。データブックでは、ESGに関わる各種取り組みを説明しており、統合報告書とデータブックの2冊で東北電力の取り組みを網羅できるようになっています。掲載内容は「各事業の取り組み」からはじまり「環境」「人権」「安定供給」「従業員の働き方」「ガバナンス」など、多岐にわたります。制作にあたり、今年もたくさんの部署の皆さん、企業グループ各社さまにご協力いただきました。
(過去の掲載記事):「東北電力グループ統合報告書2023」を超解説!
──今年の統合報告書の見どころを教えてください。
全てがお伝えしたい情報ですが…今年の統合報告書は全92頁。一言一句逃さず読み込むというのは正直大変だと感じる人も少なくないと思います。同じように、初めて訪れる場所で全ての観光名所をくまなく巡るのは大変ですよね。
そこで今回、私たちは、統合報告書2024を旅行先に例え、見どころを巡る3つのモデルコースを紹介するガイドブックをご用意しました!
ガイドブックを手に、ぜひ統合報告書をめくってみましょう!
今年の統合報告書のゴールデンルートです。
12ページからはじまる「チャプター1 価値創造ストーリー」の章では、2024年4月に公表した「今後の経営展開『よりそうnext+PLUS』」をコンパクトに紹介しています。ここでは、「事業展開」「財務基盤」「経営基盤」それぞれの取り組み方針を各1ページで伝え、より詳細な情報は、続く「チャプター2 財務基盤・事業展開」「チャプター3 経営基盤」の章でそれぞれ説明しています。
つまり、この「チャプター1価値創造ストーリー」は統合報告書2024の「一番人気の名所」といえる部分です。まずは、樋口社長のメッセージとチャプター1(p12〜22)を押さえましょう!
力強いメッセージで成長への期待が高まるコースです。
今年の統合報告書の見どころの一つは、「よりそうnext+PLUS」で示された新しい事業セグメントに沿った事業の説明と、各事業の担当役員からのメッセージ。「さくっと名所めぐりコース」でウォームアップが整ったら、各役員からのメッセージで各分野にさらに理解を深めるのがおすすめです。
今年の役員メッセージは、昨年の13人から17人(社外取締役含む)に増やし、4月に就任された小山CDOのDX推進に向けたコメントも掲載しています。事業をけん引し、各事業の自律的な成長と事業展開を支える経営基盤強化を訴求する、各役員のメッセージをじっくり堪能しましょう。
もっと詳しく東北電力のことを知りたくなってきたという方には、キーワードごとに深掘りできるスタンプラリーをご用意しました。社員だからこそよく知っておきたい、「CN」「DX」「人財」「東北電力らしさ」のキーワードを深掘りしていきます。
キーワード@:カーボンニュートラル
カーボンニュートラル(CN)は当社にとって最も重要な課題の一つ。CNの達成に向けた取り組み3本柱「再エネと原子力の最大限の活用」「火力電源脱炭素化」「電化の推進とエネルギー利用の最適化」の取り組みは、各事業のページでチェックできます。
キーワードA:DX
「事業変革を支える強力なドライバー」であるDX。4月にCDOが就任し、DX推進部が設置されるなど、推進体制が強化されました。様々な分野で進むDXの取り組みをご紹介します。
キーワードB:人財
今回の統合報告書では、「人財」に関する様々な取り組みを、改めて体系化してお示ししました。会社が将来どうなっていくのかは、「人」なしでは語ることができません。今年は特に別冊の「サステナビリティデータブック」で人財に関する取り組みの情報を拡充したので、私たち従業員が「イキイキと働く」ために会社がどのように取り組んでいるのか、じっくりと見てみるのもいいと思います。
キーワードC:東北電力らしさ
このスタンプラリーでは、経営理念・スローガンや創立以来のあゆみ、地域と絆を深めてきた様々な取り組みの紹介などを通して、東北電力グループ社員が脈々と受け継いできた地域への思い、東北電力グループが大切にしている価値観を再確認することができます。
──今年度の統合報告書制作を振り返っていかがですか。
今年度は、「東北電力らしさ」がキーだった気がします。制作過程で、関係者は「東北電力らしさ」に類する言葉を体感で5千回くらいは呟いたのではないでしょうか。体感ですが(笑)。
統合報告書のチャプター1で、4月に公表した今後の経営展開「よりそうnext+PLUS」を紹介しましたが、読者がこの新しい経営展開に納得感を抱き、その実現性や成長性を感じるためには、これだけでは少し足りません。トップのコミットメントはもちろんですが、実際に業務に取り組む従業員に浸透し共感が得られなければ、計画は絵にかいた餅になってしまうからです。
そのため統合報告書では、将来のありたい姿や今後の方針が、いかに「東北電力グループの価値観に沿った」ものであるか、いかに「従業員が共感する」ものであるか、いかに「これまで培ってきた強みを生かせる」ものであるかを伝える必要がありました。ここで「東北電力らしさ」がキーになってきます。
統合報告書では、今の「東北電力らしさ」を形作るに至った創立以来のあゆみや経営理念、歴史的経緯や地域特性を背景にした東北電力グループの強みを随所に盛り込み、今後の経営展開の説得力を高めるために工夫を凝らしました。
また、制作過程では、サステナビリティ・アドバイザリーボード(社外有識者による諮問機関)や、サステナビリティ推進会議・取締役会などで様々なご意見をいただき、より良いものに仕上がったと考えています。従業員の皆さんにも、ガイドブックを参考にしつつ、統合報告書全体からぜひこの思いを読み取っていただけたらと思います。