企業グループ紹介「One Team!!」■東北電力トランスコスモスマネジメントパートナー■業務の効率化を目指したシェアードサービスセンターが開所!

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 2024年3月末、間接業務の受託サービスを手がける東北電力トランスコスモスマネジメントパートナー株式会社が新オフィスを開所し、2024年4月より本格的に事業をスタートしました。同社の設立に携わった皆さんに、経緯・目的や今後の展望についてお伺いしました。

東北電力グループ中長期ビジョン実現に向けて

 東北電力トランスコスモスマネジメントパートナー(以下、TETRAmp)は、シェアードサービスセンター(以下、SSC)として、国内外でBPO事業を展開するトランスコスモスと東北電力の共同で2023年4月に設立されました。略称となるTETRAmpは、社名の英語表記「Tohoku Electric Power Transcosmos Management Partner」から「T、E、Tra、M、P」をつなげたものとなっています。ロゴマークも、東北電力とトランスコスモスが協力し合うことを表しています。
 SSCとは、グループ内企業の経理業務や人事業務など、各企業が共通して対応する間接業務を集約して担う組織のことを指し、TETRAmpは東北電力4部(人財、総務、経理、資材)の業務の一部を受託します。なお、TETRAmpは外部企業と共同設立したSSCであり、電力業界においては初めての取り組みになります。
 東北電力グループ中長期ビジョンの実現に向けて、コスト削減による競争力強化や新規・成長事業等への人的資源の確保などの観点から、トランスコスモスが蓄積してきた効率化・標準化やBPOサービスのノウハウ・知見を最大限に活用し、業務のさらなる効率化を図ります。また、若手社員やシニア層の人材育成・活躍の場として活用するとともに、将来的にグループ企業や地域一般企業へのサービス拡大も目指していくこととしています。
※ビジネス・プロセス・アウトソーシング(企業の特定業務を他企業に外部化して、より効率的な業務運用を目指す手法)

東北電力グループ中長期ビジョン実現に向けて イメージ1

TETRA(テトラ)の意味である正四面体をモチーフとし、
東北地域の豊かな自然(山と海)を三角形で表現したロゴマーク
さらに、三角形の重なる様子は、東北電力とトランスコスモスの協力体制を表している

前例のない取り組み。さまざまな壁を乗り越える

 SSC設立のプロジェクトは、4年ほど前、槙貴裕さんが所属する東北電力ビジネスサポート企画室が中心となって、ビジネスサポート本部の新たなかたちを目指すために始動しました。SSCを社外ではなく社内に立ち上げるという選択肢もあった中、さらなる効率化を図るため、業務標準化・効率化のノウハウや他社実績の豊富なトランスコスモスと共同で新会社を設立することに。グループとして前例のない取り組みだったことから、さまざまな苦労があったそうです。「まずは業務を洗い出し、それが外部化できるものなのか、そしてどのように外部化し効率化・標準化を図るのか。トランスコスモスの知見を交えながら各部門と分科会などで議論を重ねました。各部門の皆さんは業務を外部化することに不安もあったかと思いますが、前向きにご協力いただき、とても感謝しています」と槙さんは当時を振り返ります。TETRAmp事業管理部長の袋雅夫さんも、「設立準備時は、数人で協力しながら全てをこなさなければいけませんでした。その中でも、多くのグループ企業にサポートいただき、グループ企業の強みや大切さを感じました」と話します。

前例のない取り組み。さまざまな壁を乗り越える イメージ6

TETRAmp事業管理部長の袋雅夫さん

新たな可能性を生み出す、社員の多様性

 現在、TETRAmpでは、多岐にわたる仕事内容を円滑に進めるため、東北電力とトランスコスモスのそれぞれの強みが生かされています。「トランスコスモスの方々はスピード感と柔軟性があり、セキュリティに対する意識の高さもすばらしいと感じています。一方、東北電力はリスクに注意を払い、道筋を立ててから進めていくのが強みだと思います(袋さん)」「業務の中で、双方の良さが融合していると感じます(槙さん)」
 また、職場で働く社員75人の約7割は新規採用のプロパーで、幅広い年齢層やさまざまな前職を持つ方が働いていることも大きな特徴です。人財総務サービス部で給与厚生の業務を行っている菅原ますみさんは、2023年9月の入社。前職では経理や総務業務のほかRPAを扱った経験もあり、これまでの知識やスキルが活かせる職場としてTETRAmpを選択しました。立ち上げ時からのメンバーの一人として、外部化する業務の標準化・マニュアル化にも携わりました。「東北電力からの業務引き継ぎにおいては、最終的にマニュアルに落とし込む必要があったため、録画などを活用して何度も見返しながら作業を進めました。マニュアルを作成した後もチームで実際に運用してみて、教わったことがマニュアルへ正確に反映できているか、また改善点や問題点がないかなど試行錯誤しながら進めたのが苦労した点ですね」と立ち上げの日々を振り返ります。自らのスキルや経験をもとに活発にアイデアを出しあう社風がTETRAmpにはあり、働きやすさを感じているそうです。
 今後はマニュアルをもとに、社員同士が仕事をフォローし合うなど、自分の仕事の枠を超えて機動的に業務に取り組める組織を目指しています。

「ずっと、そばで」未来を支えるサービスを。

 最後に、皆さんが考える今後のビジョンや目標についてお伺いしました。

袋部長:「まずは、『現在の業務の安定稼働を図ること』が優先です。その上で、グループ企業や東北・新潟の企業が抱える困りごとについて、私たちができるサービスを提供していきたいと考えています」

槙主任:「東北電力としては、間接業務の一部をTETRAmpに外部化することで生まれるリソース(人的、時間など)を活用して、新たな課題解決や事業創出などにつながることを期待しています」

菅原さん:「業務効率化や生産性向上に貢献できるよう、これから成長していきたいと思っています。また、業務でエクセルのマクロを使うことが多いので、マクロを勉強して使いこなせるようになりたいです」

 企業の運営には欠かせない間接業務。その間接業務をSSCが効率的かつ安定的に処理することは企業の生み出す価値を向上させ、ひいてはグループや地域の支えとなり、未来の希望につながっています。
「『ずっと、そばで』未来を支えるサービスを。」TETRAmpの挑戦は始まったばかりです。