さて次は、とても珍しいカミナリのなかまを紹介(しょうかい)しよう。
なまえはスプライトにジェットにエルブス。
かれらに会うには、空のずっとずっと高いところまで上らなきゃならない。
なんてったって雲の上のカミナリだからね。
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▲スプライト。2002年2月8日
東北大学飯舘(いいたて)観測所
(提供:東北大学福西研究室)
空は今も昔も不思議なことでいっぱいだ。
カミナリ雲の上にあらわれるなぞの発光現象も、そのひとつ。
飛行機のパイロットたちがときおり目撃(もくげき)していたけれど、ずっと正体不明(しょうたい・ふめい)のままだったんだ。
ところが1989年、アメリカの大学が撮(と)った写真のなかに、そのなぞの発光現象が写っていた。写した人たちは、ぐうぜんとはいえ驚(おどろ)いたろうね。だってそれまで本当かどうか分からないと言われていた光が、じっさいに写っていたんだから。
なぞの発光現象には、妖精(ようせい)という意味の「スプライト」という名前がつけられた。
そして研究がすすめられ、スプライトのほかにもジェットやエルブスという発光現象あることが分かったんだよ。
空と宇宙のあいだには、いくつかの大気の層(そう)がある。上空10キロメートル(1万メートル)までは「対流圏(たいりゅうけん)」。ふだん目にするカミナリはここで起きている。
その上は「成層圏(せいそうけん)」、「中間圏(ちゅかんけん)」、「電離圏(でんりけん)」とつづく。「でんりけん」の向こうはもう宇宙(上空100キロメートル以上)だ。
スプライトやジェット、エルブスは、「成層圏」から「電離圏」の下の方にかけて起きている放電現象だ。そしてどれも地上でカミナリが起きるのと同時か、起きた直後に発生するんだ。不思議だね。
今度カミナリが発生したら、おなじころ雲の上でも赤や青の放電現象がおきているんだなぁって想像(そうぞう)してみてね。
そうそう、「電離圏」の上の方では「オーロラ」が発生しているけれど、オーロラはスプライトやジェット、エルブスとはまた別の現象なんだよ。

▲スプライト、ジェット、エルブスの想像図(提供:東北大学福西研究室)

▲エルブス 2003年12月16日
東北大学飯舘(いいたて)観測所
(提供:東北大学福西研究室)
エルブスを世界ではじめて発見したのは東北大学の「惑星(わくせい)大気研究室」だよ。
スプライトを研究している福西浩(ふくにし・ひろし)先生のグループが、1959年アメリカのコロラド州で見つけたんだ。
エルブスは「電離圏」の下の方で発生する現象。スプライトやジェットが木のように上に伸びていくのに比べ、エルブスはお皿のように横にひろがるんだ。
エルブスは地上で落雷(らくらい)があった直後に発生しているんだよ。

「オーロラ」はなぜ起きるんだろう
オーロラも放電現象のひとつだよ。
「ナビ博士のふしぎな理科室・オーロラ宇宙の風がつくるアート」を見てみてね。

