緊急情報

平成23年 3月13日
地震発生による原子力発電所の状況について(第6報 22:00現在)

3月11日の地震発生に伴い停止した発電設備の状況についてお知らせいたします。

なお、本日の原子力発電所の状況に関する情報提供は、本報をもって終了させていただきます。

<女川原子力発電所>

女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町および石巻市)は、1号機および3号機が通常運転中、2号機が原子炉起動中のところ、地震の発生に伴い、平成23年3月11日14時46分、女川原子力発電所全号機において、原子炉が自動停止しました。観測した加速度は、567.5ガルです。

これは、地震発生の際の安全確保策として設計どおり停止したものであり、現在、全ての号機において、原子炉の温度は100℃未満の冷温状態にあり、原子炉を安全に停止しております。

現在、現場をパトロール中です。

なお、敷地境界の放射線量を測定しているモニタリングポストの指示値が、昨日23時頃より上昇し始め、一時的に最大21マイクロシーベルト/時となったことから、本日12時50分に、原子力災害対策特別措置法第10条に該当するものと判断し、関係機関に通報いたしました。なお、モニタリングポストの一時的な指示値の上昇は、女川原子力発電所の全ての号機が冷温停止となっていること、排気筒放射線モニタの値は通常より高いものの十分低いこと等から、女川原子力発電所からの放射性物質等の放出によるものではありません。(平成23年3月13日お知らせ済み)

22時現在のモニタリングポストの指示値は、8.4マイクロシーベルト/時となっており、下降傾向にあります。

【1号機の状況】

・屋外重油タンクは、倒壊しており、重油が漏れていたことを確認しました。

・起動変圧器の故障に伴い、外部からの電源供給が停止し、非常用ディーゼル発電機により電源供給をしておりましたが、起動用変圧器を復旧したため、外部電源から電源供給し、非常用ディーゼル発電機を停止しております。

・タービン建屋地下1階において3月11日15時30分、発煙を発見したことから、消火活動を行い、3月11日22時55分に消火を確認しました。原因は、高圧電源盤からの発煙であることを確認しました。

・地震の揺れにより、燃料プールから床面に水が溢れたことを確認しました。また、原子炉建屋およびタービン建屋で、水漏れを確認しました。現在、水漏れは止まっております。(漏えい量、放射能量は、「水漏れリスト」を参照)

・3月12日0時58分、原子炉の温度は100℃未満の冷温に達し、安全に停止した状態になりました。

【2号機の状況】

・地震の揺れにより、燃料プールから床面に水が溢れたことを確認しました。また、原子炉建屋で、水漏れを確認しました。(漏えい量、放射能量は、「水漏れリスト」を参照。)

・燃料交換機制御室の窓ガラスに割れを確認しております。

・原子炉建屋地下3階非管理区域にある補機冷却系の熱交換室に、海水が浸水していることを確認しております。この影響により、非常用ディーゼル発電機(B)および高圧炉心スプレイ系用非常用ディーゼル発電機が起動しませんでしたが、外部電源からの電源供給および非常用ディーゼル発電機(A)の起動により、必要な電源が確保されていることから、プラント運転上問題ありませんでした。現在、海水の排水を行っております。

・なお、地震発生時、2号機は原子炉起動直後で、原子炉の温度は100℃未満の状態にありました。

・補助ボイラー(A)蒸気だめ基礎部に損傷を確認しております。

【3号機の状況】

・地震の揺れにより、燃料プールから床面に水が溢れたことを確認しました。現在、水漏れは止まっております。(漏えい量、放射能量は、「水漏れリスト」を参照。)

・燃料プール内に金属の異物を確認しております。

・3月12日1時17分、原子炉の温度は100℃未満の冷温に達し、安全に停止した状態になりました。

・地震の揺れにより、原子炉建屋およびタービン建屋のブローアウトパネル※1が外れていることを確認しました。

<東通原子力発電所>

【1号機の状況】

・むつ幹線および東北白糠線の停止に伴い、外部からの電源供給が停止しましたが、非常用ディーゼル発電機が自動起動し、電源供給をしております。観測した加速度は、17ガルです。

・本事象に伴い、3月11日14時48分、保安規定第58条に定める運転上の制限を満足していないと判断いたしました。同日23時59分に東北白糠線が復旧したことから、保安規定第58条に定める運転上の制限内に復帰しております。

・非管理区域である海水熱交換機建屋地下3階において、海水が漏えいしていることを確認しました。現在、漏えいは止まっております。(漏えい量は、水漏れリストを参照。)

・8台あるモニタリングポストのうち4台がバッテリー切れにより停止しました。4台は非常用電源に接続して測定を継続し、停止していた4台のうち2台は復旧し測定を開始しておりましたが、残りの2台についても復旧し、現在8台全てのモニタリングポストで測定しております。

・排気筒モニタ、モニタリングポストの値に変化はなく、本事象による発電所周辺への放射能の影響はありません。

<参考>当社原子力発電所状況

女川原子力発電所

1号機:通常運転中のところ、原子炉自動停止

2号機:定期検査中(原子炉起動中)のところ、原子炉自動停止

3号機:通常運転中のところ、原子炉自動停止

東通原子力発電所

1号機:定期検査中のため停止中

以  上

 

【水漏れリスト】

法令報告レベルは、3.7×10ベクレル

【女川原子力発電所】

*建屋/エリア/漏えい量/放射能量/備考

《1号機》

原子炉建屋5階/オペレーションフロア(燃料プール)/調査中/調査中/管理区域

原子炉建屋地下2階/炉心スプレイポンプ※2(A)室/0.5リットル/6.2×102ベクレル/管理区域

原子炉建屋地下2階/残留熱除去系※3(A)(C)室/0.5リットル/2.2×102ベクレル/管理区域

原子炉建屋地下2階/原子炉隔離時冷却系※4/0.5リットル/検出限界未満/管理区域

タービン建屋地下2階/ヒータードレンポンプ※5室/220リットル/検出限界未満/管理区域

タービン建屋地下2階/復水回収タンク※6室/1040リットル/検出限界未満/管理区域   

タービン建屋地下2階/復水ポンプ※7室/320リットル/検出限界未満/管理区域   

タービン建屋地下2階/復水器室(3箇所),コールドサンプ室/合計:約1300リットル/検出限界未満/管理区域    

《2号機》

原子炉建屋3階/オペレーションフロア(燃料プール)/調査中/調査中/管理区域

原子炉建屋地下1階/原子炉再循環系可変電圧可変周波数制御装置室/0.02リットル/検出限界未満/非管理区域

原子炉建屋地下3階/補機冷却系熱交換室/調査中/検出限界未満/ 非管理区域排水中

《3号機》

原子炉建屋3階/オペレーションフロア(燃料プール)/調査中/調査中/管理区域

共用設備/サイトバンカ建屋2階/消火ポンプ室(消火水槽)/0.5リットル/検出限界未満/管理区域

【東通原子力発電所】

《1号機》

海水熱交換機建屋地下3階/熱交換器室/140リットル(海水)/ ―/非管理区域

用語解説

※1 建屋内の圧力が上昇した時に押し出され、建屋内の圧力を減圧するためのパネル。

※2 原子炉に冷却材喪失が起こった時に原子炉内へ冷却水を注入するためのポンプ。

※3 原子炉停止後に原子炉から発生する熱の冷却等を行うための系統

※4 原子炉停止後、復水器による冷却が出来ない場合等、原子炉への給水を行うための系統。

※5 給水加熱器で熱交換(タービンの蒸気で熱交換)した際の凝縮水を移送するポンプ。

※6 原子炉給水ポンプの軸封部に使用している軸封水の戻り水等を回収するタンク。

※7 復水を原子炉側へ移送するポンプ。

 




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