地域を支えるものづくりMAGAZINE「ものをつくるしごと」目次/サイトマップものづくりのココがおもしろい〜職人が語る楽しい仕事
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木のからくり作家 畳デザイナー
建築大工一級技能士 月山和紙職人
はさみ職人 桐たんす職人
皮革工芸職人 金属バフ研磨(けんま)職人
和菓子職人
私たちのまわりには、さまざまな技術を持ったものづくり職人がいます。彼らが語ってくれた、ものづくりに対する情熱や思い・・・。さあ、「ものをつくるしごと」のおもしろさを探してみよう。


木のからくり作家

からくりアートで
人々を楽しませたい。

高橋みのるさん

青森県八戸(はちのへ)

たかはし・みのる
昭和34年、青森県八戸市生まれ。日本大学工学部卒業。趣味の作品で「朝日創作おもちゃコンクール」4年連続入賞、「第5回ハンズ大賞」稲本正(いなもと・ただし)賞を受賞。青森県立三沢(みさわ)航空科学館「木のからくり飛行船ACT-G号」を制作。現在、八戸市博物館「からくり工作教室」講師。
参考……高橋みのる「からくり工房・工遊館」
http://www.karakuri.jp/

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 スイッチを入れると、電気のモーターが動き、木でできたかわいいうさぎが月の上で楽しそうにもちをつき始めた。木のからくり(★)作家・高橋みのるさんが生み出す作品は、どこかほのぼのとしていて、見る人をあたたかい気持ちにさせる。

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からくりの仕組みと作品の形を描(えが)いた“設計図”。
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細かい部分は、自作のナイフを使い手作業で。

 子どものころからプラモデルづくりや、オートバイのエンジンなどの仕組みを考えるのが好きだったという高橋さん。しかし、はじめから木のからくり作家を目指した訳ではなかった。地元の高校を卒業した後は大学を出て、就職。ところがある日、趣味(しゅみ)でつくった動物の形の木工作品が、コンクールでいきなり入選してしまった。自分が初めて認められたという喜び、その気持ちが忘れられなくなった高橋さんは、さっそく次の作品制作にとりかかった。今度は動くものをつくればもっと楽しいかもしれないと、スケートで遊ぶ子どものからくり作品に挑戦(ちょうせん)。子どもにふれると足元の氷が割れ、びっくりして両手を上げるという動きのユニークさが受けて、またもや入賞。これがきっかけとなり、企業からも作品制作の依頼(いらい)を受けるようになった。34歳のとき、会社をやめ、作品づくりに専念することを決意した。
 アイデアはいつでもどこでも、夢の中でも浮(う)かんでくると笑顔で語る高橋さん。作品はアイデアをもとに、動かす仕組みを考え、さまざまな角度から見た形をスケッチする。板に下書きし、糸ノコで形をつくり(左上の写真)、ヤスリで磨(みが)いて組み立てれば完成だ。
 「夢中でつくっているから1日なんてあっという間。自分で考えて形になるのはうれしいし、みんなに喜んでもらえればもっとうれしい。自分もそうだったけど、若いときって何をすればいいかわからないのが普通(ふつう)じゃないかな。でも、好きなことを続けることが、将来のヒントになると思いますね」。いま取り組んでいるのは、重力で動くエコからくり。ニューヨークで個展を開きたいという高橋さんの挑戦はまだまだ続く。


★ からくり ちょっと見ただけではわからない、工夫をこらした複雑なしかけ。

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月とウサギの世界を表現した、木のからくり時計。時間になるとウサギがもちをつく。

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