head 第3章 head
space 環境問題への取り組み状況

1. 環境に配慮した電力設備の形成と運用  
(7)技術開発の推進

3.電力貯蔵用NaS電池の実証研究

 負荷平準化対応技術の一つであるナトリウム硫黄電池(NaS電池:400kWh級)の実証試験を1996年7月から実施しており,1998年度末までの充放電サイクル回数は600回以上となっています。現在までの研究から,電池性能の低下は少なく,負荷平準化対応技術として期待できる結果を得ています。
 今後は,長期耐久性や信頼性を評価するためにさらに実証試験を継続実施します。

 
NaS電池の実証試験装置

▲NaS電池の実証試験装置



4.ニッケル-水素電池の開発

電気自動車用ニッケル-水素電池の性能評価試験を日産自動車製「アベニール EV」に搭載して実施しています。

1997年に開発した3トン車ベースの「ニッケル-水素電池駆動式配電作業用高所作業車」の実証試験を,水沢営業所に引き続き,(株)ユアテック山形営業所において1998年6月から実施しています。

2トン車ベースの「ニッケル-水素電池駆動式配電作業用高所作業車」を1999年3月に新たに開発し,仙台南営業所において実証試験を実施しています。

 
ニッケル−水素電池駆動式配電作業用高所作業車

▲ニッケル−水素電池駆動式
  配電作業用高所作業車



5.新エネルギー発電の実証研究

●燃料電池
 1992年度から,仙台南営業所に100kW(50kW×2台)のリン酸型燃料電池を設置し,熱電併給システムとしての検証や運転・保守技術の蓄積,信頼性の検証等を目的に実証試験を実施しています。
 1998年度の運転実績は,運転時間が7,657時間(累積運転時間:44,473時間,単機最大:33,934時間),発電電力量が345,612kWh(累積発電電力量:1,307,506kWh)となっています。

 
リン酸型燃料電池

▲リン酸型燃料電池

●太陽光発電
 1998年5月,青森営業所にて太陽光発電設備(10kW)の運転を開始し,既に設置済みの設備を含め,管内11事業所(96kW)において運転を行っています。
 また,小規模分散型電源の普及拡大時における,配電線など電力系統に対する影響についての検討を行っています。
 

■主な設置事業所の発電実績

(発電電力量:千kWh)

 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

郡山営業所(10kW)

10.7

10.8

10.5

9.0

秋田営業所(10kW)

7.7

7.9

7.9

7.6

仙台北営業所(10kW)

10.7

10.8

10.6

9.5

山形営業所(10kW)

9.2

9.9

9.1

9.0

長岡営業所(15kW)

14.3

15.0

15.3

13.8

新潟技術センター(10kW)

10.4

11.0

11.0

10.0

岩手支店(5kW)

5.4

5.2

5.1

青森営業所(10kW)

2.0



●風力発電
 竜飛ウィンドパークにおいて,1991年度から実証試験を実施しており,複雑地形における集合型風力発電の電気的・機械的特性および経済的保全手法を明らかにするとともに,出力安定性や稼働率向上等の確認・検証を行っています。

 
竜飛ウィンドパーク

▲竜飛ウィンドパーク


(発電電力量:kWh,設備利用率:%)

 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

発電電力量

設備利用率

発電電力量

設備利用率

発電電力量

設備利用率

発電電力量

設備利用率

275kW×5基

2,950,000

24.5

3,060,000

25.4

2,640,000

21.9

2,774,900

23.1

300kW×5基

4,510,000

34.6

4,240,000

32.6

3,992,500

30.7



●波力発電
 防波堤に設置した波力空気室で波の上下運動を空気の流れに換え,水弁を用いて整流・集約化し,タービンを回す「水弁集約式波力発電システム(130kW)」という独自の技術を開発し,1996年9月より原町火力発電所の南防波堤において実証実験を行っています。
 これまでの実証実験結果では,波高1.2m以上の波浪状態において,平均出力が常時プラスになることと,総合効率は約8%になることが確認されています。

 
原町波力実証実験設備

▲原町波力実証実験設備



6.地域環境の調査

 1998年度はデータベースの効率的な利用と環境指標図の作成を目標に画像処理環境の整備を中心に研究を進め,地理情報システム(GIS)をベースとしたソフトの開発を行いました。
 今まで蓄積したデータのデータベース化を図るとともに,1999年度を一つの区切りとして,ヒートアイランド現象(気温),海水温度,植生をパラメータとした東北地方の環境指標図(環境マップ)の作成を進めます。
 また,電力の安定供給に寄与することを目的として,夏場の最高気温を衛星情報を用いてどこまで正確に予測できるか,その基礎解析と確認試験(シミュレーション)を行います。



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