head 第3章 head
space 環境問題への取り組み状況

1. 環境に配慮した電力設備の形成と運用  
(5)副生品・廃棄物等の有効利用

1.石炭灰有効利用の拡大

 石炭火力発電所における石炭燃料の燃焼に伴い発生する石炭灰は,主にセメント原料(粘土代替)やセメント混和材として,また,埋立てなどの土地造成用として有効利用を図っています。
 1998年度は,有効利用54%,埋立処分46%でしたが,1999年度は,新たに苗床の土壌改良材としても有効利用の拡大を図ります。


(単位:千t)

 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

石炭灰発生量

291(100%)

407(100%)

657(100%)

750(100%)

704(100%)




セメント・コンクリート

100(34.4%)

104(25.6%)

116(17.7%)

203(27.1%)

375(53.3%)

土     木

1(0.3%)

1(0.2%)

0

0

0

建     築

0

0

4(0.6%)

1(0.1%)

1(0.1%)

農 林 水 産

0

0

0

0

5(0.7%)

土 地 造 成

172(59.1%)

229(56.3%)

220(33.5%)

201(26.8%)

202(28.7%)

そ  の  他

1(0.3%)

0

0

0

0

274(94.2%)

334(82.1%)

340(51.8%)

405(54.0%)

583(82.8%)


陸 上 埋 立

17(5.8%)

73(17.9%)

317(48.2%)

345(46.0%)

121(17.2%)

海 上 埋 立

0

0

0

0

0

17(5.8%)

73(17.9%)

317(48.2%)

345(46.0%)

121(17.2%)


〔石炭灰有効利用に関する調査・研究〕

●クリンカ灰の土木工事材料への適用
 石炭火力発電所のボイラー炉底に溜まる石炭灰(クリンカ灰)は,砂粒状で天然砂と同様の性質です。
 当社と建設省東北技術事務所は,このクリンカ灰を土木工事の盛土材に利用するための技術を共同で開発しており,1997年12月より,仙台火力発電所から排出されるクリンカ灰を使用し,盛土材としての品質,施工性について溶出,植栽の生育等の調査を実施しています。

クリンカ灰写真

▲クリンカ灰

 

●アスファルトフィラーへの適用
 道路舗装に使用されるアスファルト混合物に石粉(フィラー)は必要不可欠で,この石粉の代替品としての石炭灰の研究を進めています。
 研究は,能代火力発電所から排出される石炭灰(細分)と石粉の品質,混合割合等についての調査を実施しています。

アスファルトフィラー写真

▲アスファルトフィラー

●植物利用に関する研究
 クリンカ灰を植物の育苗培地や家庭園芸用土の原料として新たに活用するために,クリンカ灰と配合する培地資材の種類や割合,肥料の種類や濃度等の最適条件を調べています。
 クリンカ灰で作成した培地は,植物の成長に対して負の影響はみられませんでした。また製品培地と比較しても性能に大差がみられなかったことにより,培地資材として有望なものと考えられます。



2.発電所の冷却用取水路の貝処理

 火力発電所,原子力発電所の冷却用取水路に付着するムラサキガイやフジツボ等貝類の有効利用や減量化等のため,破砕分級法による処理装置を導入しています。1998年度は,女川原子力発電所1号機,能代火力発電所2号機の定期点検に伴う冷却水路の清掃貝について,破砕分級法により減量化し,埋立処分量を縮減しました。
 また,処理装置から発生する生成分の減量化や再利用化等についても調査を進めています。

※破砕分級法
 取水路から排出された貝類を淡水で攪拌・洗浄・破砕後,比重差を利用して貝殻と貝肉等の有機物に分類し処理する方法です。


(単位:)

 

1998年度

1999年(目標)

貝殻処理量

1,794

2,030

処理による減量化

1,077

1,220



3.火力発電所脱硫石こうの有効利用

 火力発電所排煙脱硫装置の運転によって副生する石こうは,石こうボード原料等として石こうボード業界へ供給し,全量有効利用を進めています。


 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

石こう発生量(千t)

90

116

184

203

185

有効利用率(%)

100

100

100

100





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