head 第3章 head
space 環境問題への取り組み状況

1. 環境に配慮した電力設備の形成と運用  
(4)設備効率化・損失低減対策強化

2.損失低減対策

 送電設備における低ロス電線の採用や配電設備における配電線の太物化により損失低減を図るほか,発電所内の電力量低減化対策等を実施し,設備全体の損失低減に努めています。

(単位:%)

 

1990年度

1997年度

1998年度

送電損失率

2.8

2.4

2.4

配電損失率

5.5

5.1

4.8

所 内 率

3.5

4.2

4.2

総合損失率

9.4

9.8

9.8

〔発電設備〕

●火力発電所の所内使用電力量の低減
 火力発電所から発生する電力の一部を発電用補機類の所内動力として使用しています。
 この所内動力の低減を図るため,新設プラントにおいては,補機類の効率を高く維持できる駆動方式(通風機,ポンプ類の可動翼化)の採用を,また既設プラントにおいては,発電所の出力が低い時に補機の減台運転に努めています。

※発電用補機類
 ボイラー,タービン,発電機以外の発電に供する諸機械装置です。

〔送変電設備〕

●変電所への低損失変圧器の導入
 変圧器は,巻線と鉄心による電磁誘導作用により電圧を変換するもので,この鉄心材に損失の少ない材料を採用し電力損失を低減しています。
 1998年度は,33台の低損失変圧器を導入し,年間回収電力量は101万3千kWhとなっています。

 
 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

台      数(台) 

53

48

37

33

46

年間回収電力量(千kWh)

1,614

838

951

1,013

1,984

●変電所への低損失調相設備の導入
 調相設備は,電力系統の電圧変動を抑制するためのもので,電力用コンデンサーは電圧上昇,分路リアクトルは電圧降下の働きをします。電力用コンデンサーは,内部絶縁紙をポリプロピレン(合成樹脂の一つ)フィルムに変更するなどによって,電力損失を低減しています。また,分路リアクトルは変圧器と同様,鉄心材に損失の少ない材料を採用し,電力損失を低減しています。
 1998年度は,7台の低損失調相機器を導入し,年間回収電力量は20万2千kWhとなっています。

 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

台     数(台) 

11

9

9

7

11

年間回収電力量(千kWh)

569

370

526

202

783

●操作箱除湿ヒーター自動制御の設置
 発変電所の所内使用電力量の削減を図るため,温度・湿度センサーにより,機器操作箱の除湿ヒーターのON・OFFを自動的に行う制御装置を設置し,ヒーター電力の低減を図っています。
 1998年度は,33個所の発変電所に導入し,年間回収電力量は27万3千kWhとなっています。

 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

台     数(台)  

13

13

16

33

19

年間回収電力量(千kWh)

110

120

154

273

146

●低ロス電線の採用
 送電損失の低減を図るため,アルミ導体素線を圧縮成型し,アルミ断面積の占積率を従来の約75%から約90%に増加させることにより送電ロス(電気抵抗)を20%以上も低減できる「低ロス電線」を採用しています。
 1998年度に東北地方発明表彰の発明奨励賞を受賞しました。

(単位:km)

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

採用実績

840

858

1,023

3,388

1,242

低ロス電線

▲低ロス電線

〔配電設備〕
●高圧配電線の太物化
 配電線の電力損失の低減を図るため,高圧配電線に一般的に使用されている80程度の電線を150の電線に太物化しています。
 1998年度の太物化した電線は2,556kmで回収電力量は1,500万kWhとなっています。
 1999年度は,既設設備の利用率向上により設備投資の抑制を図る観点から,150高圧配電線の負荷限度を,4,500kVAから5,200kVAに変更し運用します。
 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

工事距離(km)

2,592

2,188

2,500

2,556

2,099

純増分累計(km)

40,431

42,619

45,119

47,675

年間回収電力量
(千kWh)

16,000

13,000

15,000

15,000

注:回収電力量は,OC80の電線と比較した場合の当該年度工事による一年間の効果を算出したものです。

●低損失型柱上変圧器の導入
 変圧器鉄心に透磁率が大きい高性能鉄心を採用したことや,負荷実体に合わせた損失率(銅損/鉄損)の改善等により,従来の巻鉄心型変圧器に比較して,鉄損を75〜85%程度,銅損を80〜90%程度に軽減しています。
 巻鉄心型変圧器から低損失型変圧器およびアモルファス変圧器に計画的に取り替えるとともに,供給工事等にも使用しています。
 1998年度の導入実績は21,049台で,回収電力量は800万kWhとなりました。

※アモルファス変圧器
 非晶質の(構成原子の配列に規則性のない)磁性材を鉄心材料として使用した変圧器で,従来製品に比べ無負荷損失を約3分の1〜4分の1に低減できます。

 

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度(目標)

台  数(台)

50,152

47,038

30,300

21,049

31,427

累計台数(台)

774,806

821,844

852,144

873,193

年間回収電力量
(千kWh)

20,000

19,000

12,000

8,000



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