発電設備の効率向上
火力発電所における極め細やかな熱効率の維持管理、原子力発電所や地熱発電所における設備利用率の向上、水力発電所における高効率機器の導入などにより、火力発電所の化石燃料の使用量を削減し、CO2の排出抑制に努めています。
火力発電所における熱効率の向上

東新潟火力発電所
火力発電所においては、世界最高水準の高効率LNGコンバインドサイクル発電所である東新潟火力発電所4-1号系列(出力82.6万kW)をはじめ、東新潟火力3号系列(出力109万kW)、能代火力1・2号機(出力120万kW)、原町火力1・2号機(出力200万kW)などの高効率プラントを最大限に活用することにより、火力発電所の熱効率40%以上の維持に努めています。
東新潟火力発電所4-1号系列では、ガスタービンの温度管理の改善や増出力運転など各種施策を実施した結果、2004年度の年間熱効率実績が49.64%と高効率を維持しました。
熱効率50%という水準は、従来型のLNG火力(熱効率39%程度)と比較すると、年間のLNG消費量を約20万トン、CO2排出量を約23%抑制でき、地球温暖化防止に大きく貢献しています。
火力発電所の熱効率
原子力発電所の設備利用率の推移
原子力発電所における設備利用率の向上
2004年度の原子力発電所の設備利用率は、女川原子力発電所において長期間の定期検査などがあったものの、定格熱出力一定運転により設備利用率が向上したことから、女川原子力発電所(1〜3号機)合計で73.3%となりました。今後とも安全性確保に細心の注意を払い、高い設備利用率の定着に努めていきます。
定格熱出力一定運転
定格熱出力一定運転は原子炉で発生する熱を一定に保つ運転方法です。海水(冷却水)温度が低い冬期などに多くの電気を作ることができ、原子力発電所の設備利用率向上につながります。女川原子力発電所1〜3号機では、2003年5月以降順次定格熱出力一定運転を実施しています。
水力発電所や地熱発電所における設備の効率向上
水力発電所では水車や発電機の更新に合わせて高効率機器を導入するなど、回収電力量の向上(設備の効率向上・損失低減)に努めています。2004年度の年間回収電力量は2,538千kWhになりました。
また、地熱発電所では作業停止日数の短縮などにより、設備利用率の向上に努めています。
CO2排出抑制に向けた技術開発
高効率発電技術(石炭ガス化複合発電)

実証機完成予想図
石炭ガス化複合発電は石炭をガス化し、コンバインドサイクルと組み合わせることにより、高効率化を目指した発電システムです。従来の石炭火力(熱効率40〜43%程度)に比べて熱効率が48〜50%と高く環境性に優れるなど、次世代の石炭利用技術として期待されています。当社は他電力会社と共同で、(株)クリーンコールパワー研究所を設立し、実証機の技術開発を進めています。
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