環境行動レポート2001
地球温暖化防止に向けた取り組みの推進
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電気利用面の取り組み
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(1)エネルギーの有効利用
未利用エネルギー等の活用
 変電所やビルの廃熱,下水や地下の温度差エネルギーなど,さまざまな未利用エネルギーを熱エネルギーとして回収し,地域熱供給に活用して化石燃料の使用量 (CO2排出量)を削減しています。
  盛岡駅西口地区では1997年より,下水道の未処理下水の熱エネルギーや変電所の排熱(温熱製造時のみ)を回収し,盛岡地域交流センターほかに熱供給(冷熱・温熱)を行っています。また,能代火力発電所では発電所の排熱を能代エナジアムパーク(PR館,熱帯植物園)で利用しているほか,秋田中央変電所では排熱を関係会社所有のビルに供給しています。
能代エナジアムパーク
マイクロガスタービン・固体高分子型燃料電池の実証試験
 マイクロガスタービンや固体高分子型燃料電池(PEFC)は次世代の分散型電源として注目されています。
 2000年7月より,新仙台火力発電所構内にマイクロガスタービン2台(灯油燃料75kW,天然ガス燃料45kW)を設置し,運転性能や技術的信頼性の確認,系統連系時の影響確認,経済性の評価等を行っています。
 PEFC(水素ガス燃料1kW)については研究開発センター内に設置し,2000年7月より機器性能や信頼性の検証,運用性の評価を行っています。
マイクロガスタービン(灯油用,75kW) マイクロガスタービン(天然ガス用,45kW) 固体高分子型燃料電池(1kW)
ESCO(Energy Service Company)事業
 2000年12月,お客さまのニーズを踏まえて,エネルギー全体をマネジメントする総合エネルギー会社「東北エネルギーサービス株式会社」[http://www.tohoku-esco.co.jp/]を設立しました。
 省コスト・省エネ・環境改善に取り組まれるお客さまのご要望にお応えし,低価格で高効率なエネルギーをお届けするために,東北電力企業グループと機器メーカー,石油会社等が互いのノウハウを結集して,設備診断から機器販売,設計・施工,運転監視,保守まで一括したワンストップサービスを提供しています。

(2)負荷平準化の取り組み
 近年,冷房の需要増加に伴い昼夜間の電力需要の差が拡大する傾向にあり,発電設備等の効率的利用を妨げる大きな要因になっています。この電力需要の格差をできるだけ小さく(負荷平準化)して効率的な設備の稼働をはかることは,中長期的に発電設備の新増設の回避など,CO2排出削減効果が期待できます。当社は電気料金制度と営業開発の両面から負荷平準化の取り組みを展開しています。

【1日の電気の使われかた(当社)】 【「負荷の平準化」概念図】

料金制度の活用
 2000年10月から,お客さまがライフスタイルや使用形態,地域特性などに応じて選択できる新たな料金メニューを追加し,負荷平準化のための料金制度を拡充しました。

【新料金メニュー】

夜間電力による地域冷暖房(仙台泉中央地区熱供給事業)
 1992年に営業を開始した仙台泉中央地区熱供給事業では,夜間電力を利用して高効率の蓄熱式ヒートポンプにより冷水・温水を作って蓄熱槽に蓄え,ショッピングセンターや駅ビルなどの昼間の冷暖房に利用しています。

蓄熱式空調システムの提案活動
 営業開発面からの負荷平準化の取り組みとして,蓄熱式空調システムの普及拡大を積極的に進めています。蓄熱式空調システムは電力負荷の昼間帯におけるピーク需要を深夜時間帯へ移行させる効果(ピークシフト効果)があるほか,深夜時間帯の電気の有効利用(ボトムアップ効果)にもなります。
 4〜9月に「エコ・アイス※普及拡大キャンペーン」を展開し,氷蓄熱式空調システムの普及促進活動を進めています。また,当社施設の建設や空調設備のリニューアル工事の際に,蓄熱式ビル空調システムを積極的に採用しています。

※エコ・アイス:氷蓄熱式空調システム

仙台泉中央熱供給センター入居ビル外観 【エコ・アイス導入台数】

効率的なエネルギー利用の提案活動
 環境との調和を目指したエネルギーの効率的な利用として,高断熱・高気密住宅に適した電化システムなど,快適な住まいづくりや生活環境の改善に役立つ提案活動を実施しています。

●高断熱・高気密住宅に適した電化システムの普及拡大
 近年,環境や省エネへの関心の高まりを背景に,高断熱・高気密住宅にマッチした電化システムに対するニーズが高まっています。当社は2000年4月にオープンした中山オール電化住宅総合展示場「E−NA TOWN」(イーナタウン,仙台市青葉区)に特別協賛し,電気温水器,蓄熱式電気暖房器等の深夜電力利用型機器およびクッキングヒーターを組み合わせた,快適で経済的な電化システムの提案活動を展開しています。E−NA TOWNには2001年6月末までに10万人を超える来場者があり,電化システムの普及拡大に大きく貢献しました。
【オール電化住宅導入戸数】 E-NA TOWN
エコ・ベンダー ●エコ・ベンダー(ピークカット機能付自動販売機)の普及拡大
 夏場(7〜9月,土・日・祝日を除く)のピーク時間帯(午後1〜4時)に冷却用電源を自動的に停止する機能(ピークカット機能)を備えた自動販売機について,自販機メーカーに対する普及奨励金制度を設けて普及拡大をはかっています。2000年度は27,026台(累計118,297台)が設置されました。
●電気利用融雪システム(資料編 図6)
 東北地域は多雪地帯や寒冷地が多いことから,安全性や操作性,騒音等で環境にやさしく,負荷平準化に資する「電気利用融雪システム」を積極的に提案しています。

【電気を利用した融雪システム】

お客さま設置用NAS電池の実証試験
 ナトリウム硫黄電池(NAS電池)は一般に使われている鉛電池に比べてエネルギー密度が高く,高効率で耐久性にも優れていることから,負荷平準化機器としての利用が期待されています。
 研究開発センターでは,1996年から実施してきた50kW級NAS電池の検証を踏まえて,通研電気工業(株)本社ビル(仙台市泉区)に200kW級のNAS電池を設置し,2001年10月より,日本ガイシ(株),(株)ユアテック,東北発電工業(株),通研電気工業(株)と共同でお客さま設置用NAS電池の実証試験を行う予定です。


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