梨畑沿いに650種類を超えるバラが植えられています

ご夫妻の愛情が注がれた佐藤梨園のローズガーデン

[福島県-福島市]

 福島市内で梨園を経営する佐藤吉則さん・とも子さんご夫妻。もともとバラ好きだった奥さまが25年ほど前からバラを植え始め、その後ご夫妻でバラの栽培を楽しむようになったといいます。それがいまでは梨畑沿いの広大な敷地に650品種以上のバラが咲き誇るローズガーデンに成長しました。
 春はバラのほか100種類以上のクレマチスやジャーマンアイリスが花開き、秋バラ、ダリアと続きます。加えて、ナチュラルな宿根草も数多く咲いている彩り豊かなローズガーデンです。
 佐藤さんご夫妻にバラの魅力やローズガーデンをめぐるお話を伺いました。

楽しみながら育て、来た方に楽しんでもらえる喜び

 「来訪者が増え出したのは10年ほど前に福島市の景観まちづくり事業で『チャレンジガーデン』の認定を受け、オープンガーデンとして一般の方に無料開放し始めた頃からです」と佐藤吉則さん。「花の名所の発掘」と「花愛好者の交流」を目的に取り組んでいます。散歩コースにしているご近所の方もいれば、遠方から何度も足を運ぶ方も多いといいます。
 「妻が梨園の一角にバラを植えたのが始まりで、その後、夫婦でバラの栽培を楽しむようになりました。梨園の作業もそばにバラがあると心豊かな気持ちになります。ガーデン内のバラは2,000株を超えていると思います」と佐藤吉則さんは屈託のない笑顔を浮かべます。
 とも子さんは「バラを楽しみながら育て、来た方にバラを楽しんでもらえる、というのは大きな喜びです。栽培しているバラの品種は650余り、点在していたダリアもまとめてダリア園にしました。春から秋までさまざまな宿根草も咲いています。バラを通して知り合った“花友達”も増え、ガーデンや梨園での作業を手伝ってくれるなど、家族みたいな付き合いが生まれています」とうれしそうに話してくれました。

とも子さんが描いた手づくりボード。花や妖精などの絵がガーデン内に彩りを添えています
とも子さんが描いた手づくりボード。花や妖精などの絵がガーデン内に彩りを添えています

とも子さんが描いた手づくりボード。花や妖精などの絵がガーデン内に彩りを添えています

【バラについて】

花が人と人とを引き合わせる

 東日本大震災後、佐藤梨園のローズガーデンは沿岸被災地から避難してきた人たちの再会の場にもなったと言います。
 「バラを見ると癒される、と言って見に来られた被災者の方も多く、偶然ここで再会したり、知り合いになったという話を聞いて、とてもうれしく思いました。花が人と人とを引き合わせたのですから」と、とも子さん。
 その後も口コミで来訪者は増え続け、いまでは多い日で1日3000人以上の人が全国から訪れるほどに。
 吉則さんによれば、「海外からのお客様も増えました。中国や韓国のほか、カンボジア、メキシコ、アメリカ、オーストラリアなど。結婚式の記念撮影で来られるカップルも」とのこと。
 「ローズガーデンを通して各地のバラ愛好家と知り合えましたので、これからは夫婦で全国のバラ仲間のところを訪ね歩くのが楽しみです」と吉則さんは言います。
 ご夫妻の愛情がたっぷり注がれた佐藤梨園のローズガーデンは、これからも多くの人々でにぎわうアットホームな交流の場であり続けることでしょう。

色とりどりのバラのほかチドリソウ、オルレアなど宿根草の種類が多いのも特徴です

色とりどりのバラのほかチドリソウ、オルレアなど宿根草の種類が多いのも特徴です

【佐藤梨園のバラ】

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