疫学研究

電磁界に関する研究事例

英国小児がん研究グループの疫学研究

商用周波磁界へのばく露と小児がんのリスク

 英国小児がん研究グループ(議長:リチャード・ドール博士)により、磁界と全小児がんの関連を調査するため、疫学研究(症例−対照研究)が実施された。

 研究の対象となったのは、15歳未満の子供4,452人(症例数2,226人、対照数2,226人)で、その結果が、The Lancetの1999年12月号に発表されている。

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研究結果
  • 0.2μT以上の磁界レベルで、急性リンパ性白血病に対するオッズ比は、0.92(95%信頼区間0.47-1.79)であった。
  • 0.2μT以上の磁界レベルで、全白血病に対するオッズ比は、0.90(95%信頼区間0.49−1.63)であった。
  • 0.2μT以上の磁界レベルで、全悪性腫瘍に対するオッズ比は、0.87(95%信頼区間0.56−1.35)であった。
結論

 英国において、電力供給に関連する磁界ばく露が、小児白血病、中枢神経系腫瘍、およびその他の小児がんを増加させるとはいえない。

英国小児がん研究グループ

 英国小児がん研究は、1990年代初めに構想された研究で、世界的にも著名な疫学者であるリチャード・ドール博士が議長を務める委員会の下、寄付金および政府と電力産業からの出資で実施された研究です。この研究グループを英国小児がん研究グループと呼びます。

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