疫学研究

電磁界に関する研究事例

文部科学省予算の疫学研究

生活環境中電磁界による小児の健康リスクに関する研究

 1999年度から2001年度まで、独立行政法人 国立環境研究所の兜真徳博士が中心となって、文部科学省技術振興調整費により、電磁界の健康影響を評価するための疫学研究(症例−対照研究)が実施されました。

 研究の対象となったのは、小児白血病で子供915人(症例数312人、対照数603人)、小児脳腫瘍で子供154人(症例数55人、対照数99人)で、その結果が、2003年6月に、文部科学省ホームページに公開されました。

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研究結果
  • 子供部屋の平均磁界レベルが0.4μT以上のみで、小児白血病のリスク上昇傾向(オッズ比2.63)が示された。
  • また、脳腫瘍についても、0.4μT以上で、リスクが上昇する傾向(0.4μT以上のオッズ比10.6)を示した。
  • なお、脳腫瘍の症例数(0.4μT以上3人)は少ないため、選択バイアス(選択の偏り)の可能性は否定できないと思われる。
文部科学省による評価

 症例数が少なすぎる上に、交絡要因の影響の除去が適切であるか不明であることなどから、本研究の結果が一般化できるとは判断できない。本研究のみにて健康リスク評価を行うのは不適切である。

 本研究は、優れた研究であるとは言えず、極めて残念な結果に終わった。

電磁界について